この記事では、プールでの水泳から、オープンウォーターを含むトライアスロンのスイムで使用する耳栓のおすすめ、選び方、デメリットなどを紹介します。
初めて耳栓を選ぶ方から、今使っている耳栓に不満がある方、耳栓をした方が良いのかどうか考えている方はご覧ください。
水泳での耳栓は必ず誰しも必要というわけではないと思いますが、私は常に使っています。
水泳で耳栓を使う理由とデメリット
まずはプールでの水泳やトライアスロンのスイムで耳栓を使うメリット・デメリットを挙げてみます。
耳栓を使う目的、理由、メリット
まず、耳に水が入るのを防止することで、内耳炎・外耳炎などの予防効果があります。耳栓無しで水泳をしていると通常どうしても耳に水が入ってしまうのは避けられません。
特にトライアスロンなどでオープンウォータースイムをする場合は、スイムコースの水質が気になります。通常レースで使用する際には一定の水質基準をクリアしているはずですが、レースブリーフなどでレース後は極力早めにシャワーなどで洗い流してくださいなどと言われることがあります。耳の中に水が入るのはできるだけ避けるべきですね。
また耳栓によって外界からの刺激がシャットアウトされることで、集中力が上がるのも1つのメリットと言えます。騒がしい休日のプールでも、自分の泳ぎに集中してフォームの改善などに取り組みたい際は効果を発揮するでしょう。
最後に耳栓は非常に安価な用品であるということも、日常的にトレーニングで使っていきたい理由の1つになるでしょう。
耳栓を使うデメリット
当然外からの音が聞こえづらくなるので、水泳のレッスンを受けている場合はコーチの声が聞こえづらくなるということはあるでしょう。ただし全く聞こえなくなるわけではありませんし、また外の音が聞こえやすく設計されている耳栓もあります。
ほとんどのスイマーのように普段一人で泳いでいる場合は、音が聞こえづらくなることのデメリットはほぼないと言って良いと思います。
耳栓を使う上で1つ注意しておきたいのは衛生管理です。使い古したもの、清潔にしていないものは細菌の温床になります。
毎回使い終わったらゴーグルなどと一緒に水道でさっと水洗いして、乾かして、専用のケースで管理する。その程度の基本的なケアは行っておきたいですね。
水泳で使う耳栓の選び方と種類
水泳で使う耳栓を選ぶ上で押さえておきたいポイントは以下の4点です。
- 水泳用と明記されている耳栓を選びましょう
- 他の用途と兼用でも構いませんが、用途に水泳が含まれていないものは防水性が低い可能性があります。
- 成形タイプの耳栓は海外の製品よりも日本製のものを選びましょう
- 形成された耳栓は、日本人の耳の穴の大きさと形に合ったものでないと長時間泳ぐときに痛みが生じることがあります。
- 自分の耳の穴に合ったものを探しましょう
- どの耳栓もフィット感はそれぞれ異なります。安価なものなので複数試して合ったものを選ぶことをおすすめします。
- ケース付きであること
- 小さいのでなくしやすく、また前述のようにケースで管理した方が衛生的です。
水泳用の耳栓としては以下の2種類がおすすめです。
シリコン成形タイプ
もっとも一般的に使われているタイプの耳栓です。
シリコンで成形され、形はスパイラル形状だったり「返し」が複数付いたような形状だったりします。そのまま耳に押し込むだけなので素早く装着でき、防水効果も抜群です。
洗浄などの手入れもしやすく、多くはケース付きなので管理もしやすいです。
私もこのタイプを使っており、基本的にはこのシリコン成形タイプの耳栓をおすすめしたいです。
ソフトシリコンモールドタイプ
あまり一般的な呼び名がないようなので「ソフトシリコンモールドタイプ」としましたが、要は初めから耳の穴に入る形になっているのではなく、自由に形が変わって耳の穴にフィットするタイプです。
「mold」とは「形作る」という意味の動詞で使われます。柔らかいシリコンでできた耳栓を指で丸めて耳に押し込むと、そのまま耳の穴にフィットするように形作られるので、ここではそのように表現しました。
私はこちらのタイプの耳栓も使用経験がありますが、場合によってはこちらもおすすめできます。
装着は丸めてから押し込むので成形された耳栓よりは若干時間がかかりますが、防水機能は申し分なかったです。成形された耳栓で自分の耳に合うものが見つからない場合は、こちらを試してみると良いと思います。
素材的に表面にべとつきがありタオルの繊維やゴミなどが付着しやすいので、手入れや保管には少し気を使うのが個人的にはややマイナスポイントでした。
水泳で使いたいおすすめの耳栓
SWANS 耳栓
SWANSの耳栓。個人的にはこれを長く使っていて、使用感や取り扱いやすさも申し分ありません。
MIZUNO 耳栓
MIZUNO(ミズノ)の耳栓。素材感や色の違いなど、お好みで選びましょう。
Speed エルゴイヤープラグ
Speed(スピード)の耳栓。外の音が比較的聞こえやすいという耳栓です。
TYR イヤープラグ
TYRのモールドタイプです。個人的に使用してみましたが、フィット性や防水など耳栓としての基本性能はまったく問題ありませんでした。ただし他の耳栓に比べて高価です。
Macks Pillow シリコン耳栓
Mack’s Pillowというアメリカ製の輸入品耳栓です。TYRと同じモールドタイプですが、こちらは比較的安価に購入できます。
水泳用の耳栓おすすめ、選び方とデメリット、まとめ
プールでの水泳であってもオープンウォータースイムであっても、耳栓を使うことは内耳炎・外耳炎の予防に有効です。外部の音を敏感に捉えなければならない場合を除き、耳栓を使うことによるデメリットはあまりないので、できるだけ使用することをおすすめします。
水泳で使う耳栓には主にシリコン成形タイプとソフトシリコンモールドタイプがありますが、取り扱いの容易さや入手性からすると成形タイプの方がおすすめと言えます。
選ぶ時の注意点は以下の4点を挙げました。
- 水泳用と明記されている耳栓を選ぶ
- 成形タイプの耳栓は海外の製品よりも日本製のものを選ぶ
- 自分の耳の穴に合ったものを探す
- ケース付きのものを選ぶ
以上、参考にしていただければ幸いです。