レース出場を目指すトライアスロン初心者の方に、本当におすすめしたい厳選レースを5つ紹介します。
初心者とひとことで言ってもレベルや競技志向などはさまざまだと思います。
水泳や長距離走などの下地があって、トライアスロン初心者と言っても、初めてすぐにオリンピックディスタンスに出る人もいます。
ですが、一からトライアスロンを始める場合、いきなり51.5(オリンピックディスタンスの別称)というのはかなりハードルが高いのではないでしょうか?
ここでは初心者でも入りやすいスプリント(オリンピックの半分程度の距離)や、さらにそれより短いスーパースプリントというカテゴリーの大会を紹介します。
どうしてもオリンピックディスタンスの需要が高く、それより短いレースの数はそれほど多くないのが実情ですが、その中から初心者におすすめしたい大会を5つピックアップしました。
なお、筆者の土地勘や参加経験などの都合上、今回は関東エリアの大会に限定しています。
初心者が参加しやすいトライアスロン大会① 前橋トライアスロンフェスタ
開催日(2018年):9月16日
距離:Swim500m/Bike16km/Run4km
参加費:12000円
「日本一やさしいトライアスロン」を謳っているだけあって、初心者が参加しやすい大会です。
距離もオリンピックディスタンス(51.5)の半分以下で、スイムはプール、バイクもランもフラットなコースと、何とも敷居が低いです。それでも自信がないという人には、Swim300m、Bike7km、Run2.3kmのビギナーの部も用意されています。
それでいてスイム会場は敷島公園水泳場という立派なプール、バイクコースは榛名山や赤城山などを臨む景観が楽しめ、ランのフィニッシュはメイン会場の正田醤油スタジアムと、コース環境が素晴らしいのもこの大会の特徴です。
唯一の難点はアクセスでしょうか。
都心からは少し距離があり、車であれば関越からのアクセスが悪くないですが、公共交通機関の場合は、電車とバスの乗り継ぎになってしまいます。
・会場、コース環境が素晴らしい
・参加費も安め
・北関東のトライアスロンビギナーにイチ押し
初心者が参加しやすいトライアスロン大会② 国営昭和記念公園トライアスロン
開催日(2018年):7月1日
距離:Swim750m/Bike20km/Run5km
参加費:16000円
スイム、バイク、ラン全てが51.5のちょうど半分という距離です。
その先にある51.5挑戦を見据えて、ちょうど半分というところが自分の実力を測る上でのいい目安になるかもしれませんね。
スイムは円形のプールを周回するコースです。バイクは公園内のフラットな道路ですが、途中に橋があり少しだけアップダウンがあります。
ランは木々に囲まれたコースなので、日差しも遮られ恵まれた環境の中でフィニッシュを迎えることができます。
ただスプリントレースにしてはちょっと参加費が高めかも知れません。運営に定評がある大会なので仕方ないかもしれませんが。
・ランコースが並木道なのであまり暑くない
・都心からのアクセスが良い
初心者が参加しやすいトライアスロン大会③ 横浜シーサイドトライアスロン
開催日(2018年):9月30日
距離:Swim400m/Bike20km/Run5km
参加費:16050円
アミューズメントパークである横浜・八景島シーパラダイスがメイン会場となっている、規模の大きな大会です。
バイクとランの距離は51.5の半分ですが、スイムが短めで、400mとなっています。
この大会はコースがいろんな意味で特徴的です。
まずスイムは八景島マリーナ内を2周泳ぎます。波はなく穏やかです。
スイムアップからトランジッションまでが400mあります。スイムとバイクの間をちょっと走ることは多いですが、400mはなかなか長めですね。
バイクは工業団地内の一般道ですが、急な上り下りやカーブがありややテクニカルです。
ただ道幅は広く気持ちいいコースでもあります。
ランは八景島島内のコースで、ジェットコースターの下を通ったり、海沿いを走ったりします。
参加者も多く、賑やかで華のある大会だと思います。こちらも参加費はやや高めの設定ですが、初めてのトライアスロンを華々しく飾るためなら安いものかもしれません。
しかもトライアスロンデビュー割というのがあって、3000円も安くなるそうです。
・大規模な大会でお祭り感満載
・トライアスロンデビュー割がある
初心者が参加しやすいトライアスロン大会④ 紅葉チャレンジトライアスロンin加須
開催日(2018年):10月28日
距離:Swim600m/Bike30km/Run5km
参加費:14500円
上に書いたのはAタイプという部門ですが、Bタイプという半分の距離のもの(すなわちSwim300m、Bike15km、Run2.5km)もあります。
他の大会に比べるとバイクの距離が長めになっています。
スイムは自信ないけどバイクは好き、という方にはおすすめです。
また、プール開催が多いスプリントの中で、オープンウォータースイム(OWS)ができるのは利点とも言えます。
今後51.5などを視野に入れる中で、OWSの経験値を積んでおけるのは嬉しいですね。
難点は時期です。
10月下旬ということで、トライアスロンとしてはかなり遅い時期の大会です。
2017年は水温が上がらず、スイムがランに変更されました。
そういったリスクはあるものの、走りやすいコースで、初心者が挑戦しやすい雰囲気もあります。
・バイクは湖の周りで走りやすく、距離が長め
・ランもフラットで走りやすい
なお、こちらの大会は私の大会レポートもあるので合わせてお読みいただけると幸いです。
初心者が参加しやすいトライアスロン大会⑤ 江戸前トライアスロン
開催日(2018年):9月30日(ただし2018年は荒天により中止)
距離:Swim350m/Bike20km/Run5km
参加費:14500円
東京23区内でOWSができるトライアスロン大会です。
羽田空港近くにある埋立人工島である城南島を会場に、東京湾を泳ぎます。
この大会の売りの一つは23区内というアクセスの良さです。
そしてもう一つ特徴として挙げられるのが、東京オリンピックで正式種目となったミックスリレー(3種目×3人)が2018年の要項から追加されたことです。
他の大会でもリレー種目はありますが、だいたい3人が1種目ずつをやるリレー形式で、ミックスリレーのように全員が3種目をできるものは珍しいです。
せっかくトライアスロンをするのであれば、やはり1人で3種目をやりたいですよね?
それと同時に仲間と一緒にリレーで盛り上がれるなら、そんなデビューも悪くないかもしれません。
・東京湾を泳ぐレースも希少
・東京五輪正式種目のミックスリレーがある
関東の初心者向けトライアスロンレース まとめ
さて、今回紹介した5つのレースは、関東エリアのスプリントレースの中から厳選した、どれも立地やコースや運営の素晴らしい大会ばかりです。
初めてのトライアスロンはまず完走できそうな距離のものを、またアクセスが良く、レースに集中できる条件のものを選ぶようにしましょう。
しっかり練習を積んで、ちゃんと舞台を整えれば、きっと素晴らしい成功体験を収められると思います。