レース出場を目指すトライアスロン初心者の方におすすめしたい、関東エリアのレースを5つ紹介します。
初心者とひとことで言ってもレベルや競技志向などはさまざまだと思います。
水泳や長距離走などの下地があって、トライアスロン初心者と言っても、初めてすぐにオリンピックディスタンスに出る人もいます。
ですが、イチからトライアスロンを始める場合、いきなりオリンピックディスタンス(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)というのはいささかハードルが高いのではないでしょうか?
ここでは初心者でも入りやすいスプリント(オリンピックの半分程度の距離)や、さらにそれより短いスーパースプリントというカテゴリーの大会を紹介します。
どうしてもオリンピックディスタンスの需要が高く、それより短いレースの数はそれほど多くないのが実情ですが、その中から初心者におすすめしたい大会を5つピックアップしました。
なお、筆者の土地勘や参加経験などの都合上、今回は関東エリアの大会に限定しています。
以下、5つの大会を開催時期順に紹介します。
2023年の情報に合わせてリライトしました。
初心者が参加しやすいトライアスロン大会① 館山わかしおトライアスロン
開催日:5月28日(日)
カテゴリー:スプリント/スーパースプリント
スイムコース:海
距離:Swim750m/Bike20km/Run5km ※スプリント
Swim0.4m/Bike9km/Run2.5km ※スーパースプリント
参加費:17,000円(スプリント)、9,000円(スーパースプリント)
※2023年開催予定の情報
タテトラの愛称で親しまれ、オリンピックディスタンスもある関東圏屈指のトライアスロン大会です。
オリンピックディスタンスに出場するバリバリのベテランから、初トライアスロンのビギナー、小学生やさらには未就学児まで参加できるというとても間口の広い大会です。
参加人数も多く、都会的で非常にオーガナイスされた大会なので、初めてでも臆せずに参加しやすいのではないかと思います。
タテトラの人気の理由はやはりコースのロケーションにあると思います。
房総半島の先端なのでアクセスこそちょっと大変ですが、それだけに関東のほかの大会と比べると、海水の透明度だったり、自衛隊基地内で行われるバイク&ランのコースの爽快感だったりが素晴らしいです。
人気大会でありながら、スーパースプリントなら9,000円という参加費も初心者向けと言えますね。
・スプリントもスーパースプリントもあるので、実力に合わせてカテゴリーをチョイスできる
・鏡ケ浦と呼ばれる館山のきれいな海を泳げる
▼▽▼立山わかしおトライアスロンの公式ページはこちら▼▽▼
第14回館山わかしおトライアスロン (tateyama-tri.com)
初心者が参加しやすいトライアスロン大会② 大磯ロングビーチ・ファミリートライアスロン
開催日:6月25日(日)
カテゴリー:スーパースプリント
スイムコース:プール
距離:Swim375m/Bike10km/Run2.5km
参加費:未定(2022年は20,000円)
※2023年開催予定の情報
ファミリートライアスロンと言うだけ あって、家族連れの多いお祭りのような大会です。
キッズの部、ちびっこの部、ビギナーの部などやさしいカテゴリーが多くあり、子供やパートナーなどと一緒に楽しむこともできます。
メインのスーパースプリントディスタンスは、スイム、バイク、ラン全てがスプリントの半分(オリンピックの4分の1)という距離です。まずはここでレースの間隔をつかんで、スプリント、オリンピックとステップアップしていくのが王道かもしれません。
プールは大磯ロングビーチの流れるプール(当日は流れを止めています)でのローリングスタート。バイクもランもほとんどがフラットで走りやすいコースです。
ただ初心者向けとしてはやや参加費が高いかな、という気もします。
・プールスイム、やさしいコースなので自信のない人はまずここから
・家族と一緒にトライアスロンを楽しめる
▼▽▼大磯ロングビーチ・ファミリートライアスロンの公式ページ(神奈川県トライアスロン連合のページ)はこちら▼▽▼
一般社団法人神奈川県トライアスロン連合 (kn-tu.or.jp)
初心者が参加しやすいトライアスロン大会③ 横浜シーサイドトライアスロン
開催日:9月24日(日)
カテゴリー:スプリントディスタンス
スイムコース:海(八景島マリーナ内)
距離:Swim750m/Bike20km/Run5km
参加費:未定(2022年は18,050円)
※2023年開催予定の情報
アミューズメントパークである横浜・八景島シーパラダイスがメイン会場となっている、規模の大きな大会です。
スイム・バイク・ランの距離がすべてオリンピックの半分のスプリントディスタンスです。
過去の大会ではスイムだけ500mや250mに短縮したカテゴリーもあって、スイムが苦手という人は自分に合った距離をチョイスできました(2023年要綱は3/12時点で未発表)。
初心者向けの大会の中では、コースがやや本格的と言ってもいいかもしれません。
まずスイムがオープンウォーターです。八景島マリーナ内を3周(2周と1周のカテゴリーもあり)泳ぎます。波はなく穏やかです。
バイクは工業団地内の一般道ですが、急な上り下りやカーブがありややテクニカルです。ただ道幅は広く気持ちいいコースでもあります。
ランは八景島島内のコースで、ジェットコースターの下を通ったり、海沿いを走ったりします。
参加者も多く、賑やかで華のある大会だと思います。こちらも参加費はやや高めの設定ですが、初めてのトライアスロンを華々しく飾るためなら安いものかもしれません。
・都市型トライアスロンとして、都心からも参加しやすい大会
・大規模な大会でお祭り感満載
▼▽▼横浜シーサイドトライアスロンの公式ページはこちら▼▽▼
2022横浜シーサイドトライアスロン (tri.yokohama)
初心者が参加しやすいトライアスロン大会④ 前橋トライアスロンフェスタ
開催日:10月22日(日)
カテゴリー:スーパースプリント
スイムコース:プール
距離:Swim500m/Bike16km/Run4km
参加費:12,000円
※2023年開催予定の情報
「日本一やさしいトライアスロン」を謳っているだけあって、初心者が参加しやすいこと間違いなしです。
距離もオリンピックディスタンス(51.5)の半分以下で、スイムはプール、バイクもランもフラットなコースと、何とも敷居が低いです。それでも自信がないという人には、Swim300m、Bike7km、Run2.3kmのビギナーの部も用意されています。
それでいてスイム会場は敷島公園水泳場という立派なプール、バイクコースは榛名山や赤城山などを臨む景観が楽しめ、ランのフィニッシュはメイン会場の正田醤油スタジアムと、コース環境が素晴らしいのもこの大会の特徴です。
唯一の難点はアクセスでしょうか。
都心からは少し距離があり、車であれば関越からのアクセスが悪くないですが、公共交通機関の場合は、電車とバスの乗り継ぎになってしまいます。
・会場、コース環境が素晴らしい
・参加費も安め
・北関東のトライアスロンビギナーにイチ押し
▼▽▼前橋トライアスロンフェスタの公式ページはこちら▼▽▼
前橋トライアスロンフェスタ公式サイト-未経験者・キッズの参加歓迎 (mae-tra.com)
初心者が参加しやすいトライアスロン大会⑤ 紅葉チャレンジトライアスロンin加須
開催日:10月22日(日)
カテゴリー:スーパースプリント
スイムコース:湖(渡良瀬遊水地)
距離:Swim500m/Bike21.6km/Run2.5km ※トライアスロンCタイプ
参加費:15,000円
※2023年開催予定の情報
上に書いたのはCタイプというカテゴリーですが、Aタイプ(ミドル)やBタイプ(ほぼオリンピック)や、デュアスロンも同時開催されます。
バイクは約20kmとスプリント距離ですが、スイムとランはさらに短めに設定されています。
この渡良瀬遊水地は埼玉、群馬、栃木にまたがる(茨城もすぐそこ)ロケーションで、北関東随一のトライアスロン会場でもあります。年間にわたって数多くのトライアスロン・デュアスロンが開催されています。
遊水地の周囲はサイクリングのメッカでもあり休日は多くのサイクリストでにぎわいます。そうした会場の特徴からバイク距離がやや長めになっているのかもしれません。
バイクが好きな初心者にはおすすめです。
また波がなく泳ぎやすい淡水のオープンウォータースイム(OWS)ができるのも利点ですね。初めてのOWSのトライアスロンにもよさそうです。
難点は時期です。
10月下旬ということで、トライアスロンとしてはかなり遅い時期の大会です。
過去には水温が上がらず、スイムがランに変更されたこともありました。
そういったリスクはあるものの、走りやすいコースで、初心者が挑戦しやすい雰囲気もあります。
・バイクは湖の周りで走りやすく、スイムとランに比べると距離が長め
・ランもフラットで走りやすい
▼▽▼紅葉チャレンジトライアスロンの公式ページはこちら▼▽▼
トライアスロン大会情報 | チームケンズ公式サイト (teamkens.co.jp)
なお、こちらの大会は私の大会レポートもあるので合わせてお読みいただけると幸いです。
関東の初心者向けトライアスロンレース まとめ
今回紹介した5つのレースは、関東エリアで行われるスプリント以下の距離のレースの中でも、初心者でも参加しやすく完走しやすいものを選びました。どれも立地やコースや運営の素晴らしい大会ばかりです。
初めてのトライアスロンはまず完走できそうな距離のものを、またアクセスが良く、レースに集中できる条件のものを選ぶようにしましょう。
しっかり練習を積んで、ちゃんと舞台を整えれば、きっと素晴らしい成功体験を収められると思います。