トライアスロンのオリンピックディスタンスとは?-距離や主要大会など

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東京2020がもう目前に迫っています。

さまざまなスポーツが盛り上がりを見せる中で、もちろんトライアスロンも例外ではありません。

 

オリンピックのトライアスロン競技は、2000年のシドニーオリンピックから正式競技の仲間入りをしました。

日本からも毎回、国内トップ選手たちが出場していますが、これまでのところ惜しくもメダル獲得には至っていません。

東京オリンピックでは、いよいよ悲願のメダル獲得が期待されますね。

 

そんなオリンピック競技のトライアスロンですが、何もトップアスリートだけのものではありません。

オリンピックディスタンスと呼ばれるレース形式の、距離特徴主要大会についてまとめてみました。

 

 

オリンピックディスタンスの距離

トライアスロンの「オリンピックディスタンス」というのは、オリンピックで行われるトライアスロンと同じ距離で競われるレースのことを指します。

ほとんどの大会は一般の方々も参加できるもので、いまや数あるトライアスロン大会の中でも、もっとも人気のあるレース形式となっています。

 

オリンピックディスタンスで行われるトライアスロン大会における、各種目の距離は以下のようになります。

 

オリンピックディスタンスの距離

 スイム:1.5km
 バイク:40km
 ラン:10km

 

トライアスロンの大会は国内外問わずたくさんありますが、このオリンピックディスタンスで行われる大会が最も多くなっています。

このオリンピックディスタンスにはいくつか別の呼び方もあるので整理しておきましょう。

 

オリンピックディスタンスの別名

・スタンダードディスタンス
・ショートディスタンス
・51.5

 

「スタンダード」と呼ばれるほど、現在はこのオリンピックディスタンスが基準となるレース形式ということですね。

「51.5」という別名は、スイム、バイク、ランの合計距離である51.5[km]をそのまま呼び名にしたものです。

 

元々トライアスロンと言えば、アイアンマンと呼ばれるロングディスタンス(S:3.8km, B:180km, R:42.195km)の方が元祖なのですが、1980年代にその4分の1の距離であるショートディスタンスが国際基準として誕生しました。

そしてそれがシドニーオリンピックでも採用されたことから、オリンピックディスタンスとしてトライアスロンの新しい主流となったわけです。

ただもちろん、「アイアンマンこそトライアスロン」という人も多いので、ロングの人気も衰えることなく健在です。

 

 

オリンピックディスタンスの特徴

オリンピックディスタンスの人気の理由は、何と言ってもその「ちょうどいい距離」です。

 

私が初めてトライアスロンに触れたのは、高校生だった1992年のことでした。

当時もう国内でもショートディスタンスの大会が存在していましたが、知名度は高くありませんでした。

一般的にトライアスロンと言えば、「鉄人レース」「過酷なスポーツ」として何となく認知されているだけで、言ってしまえば「ちょっと頭のねじが何本か飛んじゃってる人がやるやつ」という目で見られていたことも否めません。

 

ただ実際アイアンマンとなると、「誰でもがんばれば完走できる」というものでもありません。

持久系スポーツに覚えがある人でなければ、ちょっと敷居が高いと感じるのが普通だと思います。

それに比べてオリンピックディスタンスは、「ある程度のトレーニングをすればほとんどの人が完走できる」距離なのです。

それまで3種目のうち1つも競技経験がなかったという人や、スポーツとはあまり縁のなさそうな芸能人など、次々にレースデビューしています。

 

 

 

逆に短すぎても物足りないのですが、この合計51.5kmという距離は、レースを完走した満足感を得るのには十分な長さでもあります。

初心者だとレース時間が3時間を超えることも多いですが、3時間という時間は、1人で何かと戦い続けるにはまあまあ長い時間です。

 

この3時間の間に、湖や海などで水温や波や周りの選手と格闘しバイクにまたがってひたすら前を見てペダルをこぎ続け持てるエネルギーをふり絞ってゴールテープに向かって走り続けるわけです。

そんな貴重で特別な体験を、ほとんど誰でも頑張れば得ることができる。

やっぱり何と言ってもそれがオリンピックディスタンスのすごいところですよね。

 

トライアスロンの魅力を語るときりがありません。

別記事に綴ったのでよかったら読んでみてください。

 

 

 

オリンピックディスタンスの主要大会

もっとも大会数の多いオリンピックディスタンスですから、人気の大会や個性的な大会など、全国各地にたくさんの大会があります。

その中でも特に人気の高い3つの大会を取り上げてみます。

 

石垣島トライアスロン


押しも押されぬ不動の人気大会です。

何と言っても人気の理由は、美しい海、美しい島の自然、南国ならではの解放感の中でレースを楽しめることです。

 

4月中旬の開催も沖縄ならではですね。

シーズンが待ちきれない、冬が明けたら真っ先にレースに出たい、という熱烈なアスリートが4月の石垣島に大挙するんですね。

 

ただ美しくて楽しいだけではなくて、島という地形の特性上、バイクのコースはアップダウンのあるテクニカルなコースだったりします。

ビギナーにはチャレンジングで、ベテランにもやりがいのあるコースであること間違いなしです。

 

詳しくはこちら

 

 

伊勢志摩・里海トライアスロン


透明度の高い海と風光明媚なバイクコースは、何も南国だけのものではありません。

2013年に始まったまだ比較的新しい大会ですが、伊勢志摩・里海トライアスロンは、いまや「日本一美しいオリンピックディスタンス」とまで言われています。

 

湖の方が波はなくて、フラットなバイクコースのほうがタイムは出るのですが、やっぱりレースはお祭りなんですよね。

きれいな海と、バイクの絶景コース情緒豊かなランコースというのが鉄板の人気レースです。

 

開催は7月上旬です。

南国の雰囲気の中でレースがしたい、でも石垣島まで行くのはちょっと、でも三重県だったら行けるかも、という方にはもってこいかもしれません。

 

詳しくはこちらから。

 

 

木更津トライアスロン


首都圏の超人気大会です。

こちらもまだ若い大会ですが、首都圏ということもあり人気急上昇の大会です。

いろいろ語るところはありますが、ざっくり以下のような大会です。

  • 東京からのアクセスが抜群(東京湾アクアライン)
  • 木更津飛行場の広い滑走路を走れるバイクコース
  • 規模が大きい(参加者1800人ほど)

 

個人的には首都圏にいながらまだ出場経験がないのですが、滑走路の解放感はいいとして、その分スピード感が得られなくて苦しいのではないか、などと勘ぐってしまっています。

 

あとは8月下旬の開催であることから、基本暑いです。

2018年は猛暑のために距離が短縮されました。

運営側の懸命な処置だと思いますが、参加者としてはやはり物足りなさを感じてしまうかもしれません。

 

興味のある方はこちらから。

 

 

トライアスロンのオリンピックディスタンス-まとめ

トライアスロンのオリンピックディスタンスについてまとめました。

私もだいたい年に1回のペースでオリンピックディスタンスに出場するようにしています。

この規格のレースは各地に数多く存在しているので、毎年自分の成長度合い(あるいは劣化度合い)を測るのにも最適ですね。

 

それから、東京オリンピックもあるので、自分でやるだけではなく観るほうでも楽しみが広がりますね。

お台場での日本選手の活躍を応援しましょう。