フロントハイドレーションシステムの取り付けと、そのメリット・デメリットについて【プロファイルデザイン/アクアライト】

フロントハイドレーション、使っていますか?

 

フロントハイドレーションシステムは、DHバーなどにドリンクボトルを取り付け、ハンドルから手を離すことなく給水することを可能にする道具です。

さまざまな形状や大きさのボトルがありますが、DHバーに専用のブラケットを取り付けて、エクステンションバーの間や上方にボトルを保持するのが主流です。

 

今回はその中でも、ショートのレースなどで比較的良く使われている、プロファイルデザイン「アクアライト」について、

  • ブラケットキットの取り付け
  • アクアライトの使い方
  • メリット/デメリット

などを記事にまとめたいと思います。

 

 

プロファイルデザイン-アクアライト+ブラケットキット

写真は、アクアライトとブラケットキットを同時購入した際の内容物です。

ボトルは三日月の上下を切り落としたような形状です。

太いストローと、謎の黄色いたわしのようなものが付属しています。

 

ブラケットの方は黒い樹脂製の本体に、固定用のバンド類が複数入っています。

小さいプラスチックバッグに入っているのは、DHバーの幅が広い時や、高さの調整が必要な際に使用するジョイントです。

 

どちらもQRコードのプリントされたカードが入っていて、取扱説明書はウェブ閲覧となっています。

ただこれが、日本語がない上に絵が少なく、結構ユーザーアンフレンドリーになっています。

取り付け自体は複雑ではないので、以下で見ていきましょう。

 

 

ブラケットキットの取り付け

ブラケット取り付け状態です。

無地の同じ長さのバンドが2本入っているので、それで左右をエクステンションバーに固定します。

ブラケットはヒンジがあるので、ここをしっかり留めておかないとぐらぐらします。

 

「PROFILE DESIGN」と印字されたバンドは正面に来ます。

このバンドでボトルを固定します。

ここはしっかり留めても、路面の凹凸でボトルがガタつきますが、バンドが緩いとさらにガタつくので、やっぱりちゃんと留めましょう。

 

実はアクアライトはこのブラケットが無くても、エクステンションバーで挟み込むことで使える仕様ではあります。

ただしそれだとDHバーの間隔が限定されてしまうのと、ボトルが暴れてしまうので、ブラケットを使用することをおすすめします。

 

 

アクアライトを使ってみよう

アクアライトにドリンクを入れる方法は2つあります。

  1. 普通に黒いキャップを外して入れる
  2. キャップの上は広く開口になっているので、ペットボトルを逆さにしてぶすっと差し込む

 

後者はエイドのドリンクがペットボトルで支給されるケースを想定しているそうです。

実際やってみましたが、確かにペットボトルからの移し替えは便利でした。

 

あと謎の黄色いたわし状の物体は、走行中の水跳ね防止のため、ボトルの中に入れ込んで使います。

 

 

フロントハイドレーションシステムを使うメリット

ではフロントハイドレーションを使うメリットは何でしょうか?

 

ハンドルを握ったままでドリンクが飲める

メリットというより、この製品の目的であり、存在意義ですね。

これが唯一のメリットと言ってもいいかもしれませんが、そのために買ったわけなのでそれでいいんです。

私のように1秒2秒を争うわけではないレベルの競技者にとっては、「そこまでしなくても…」と思っていたわけですが、やはり通常のボトルケージからの給水は息が上がっているときにはストレスですし、給水の動作によってさらに息が上がってしまったりします。

 

呼吸の面でも水分やエネルギーの補給の面でも、給水は少量をこまめに取るのがベストなはずです。

そういう意味では、給水の回数を増やせば増やすほど、フロントハイドレーションの恩恵にあずかることができるわけです。

ストローが太いので、ひと吸いでまとまった量を取ることができます。

 

 

フロントハイドレーションシステムを使うデメリット(アクアライトの場合)

デメリットというか、気になる点も含めて。

ここではあくまでアクアライトを使っている前提ですが、他のボトルにも共通して言えそうなものもいくつかあります。

 

横風を受ける

エアロフレームやディープリムホイールが横風に弱いのと同様に、アクアライトも横風を受けやすくなっていて、風が強い時は結構ハンドルを取られることがあります。

分かっていても突風を受けるとハンドルを取られそうになるので、とくにDHポジションだと結構危ない感じがします。

中高生がママチャリの前かごに荷物を入れすぎてふらついているような状態になります。

 

トライアスロンやTTバイクのフレームは基本単独走行を念頭にエアロ形状をしていますが、そのためアクアライトも同じ設計思想になっているんですね。

強風の時には使用を控えるなど、計算が必要そうです。

 

路面の凹凸でがたつく

平坦な道であれば問題ありませんが、路面の凹凸があるとガタガタ音がします。

バーとブラケットはちゃんと固定されていますが、ブラケットとボトル間に多少の遊びができてしまう為のようです。

大きな問題ではないと思いますが、多少集中力に影響するかもしれません。

 

慣れないと意外と飲みにくい

普通のDHポジションで飲めてしまうようだと飲まないときに邪魔なので、飲むときには体を少しかがめる必要があります。

なので初めての時はちょっと飲みにくいと感じるかもしれません。

 

また、ストローを口に入れて液体を吸い上げるわけですが、吸ったままストローから口を離すと、その瞬間に少し液体が飛び出してきます。

走行中なので、液体が飛び出すイコール体にかかる、という事になります。

この辺りは慣れてしまえば問題ないと思いますが。

 

液体を満タンに入れると走行中に噴き出してくる

アクアライトは650mlという事になっていますが、満タンに入れると、ボトルがガタついたときにキャップの開口部から液体が噴き出してきます。

まあだからと言ってなんてことはないのですが、これも風圧で飛んで体にかかるので、糖分を含んでべたつくドリンクの場合はちょっと嫌ですね。

入れる液体の量をボトルの7,8分目くらいにしておけば問題ありません。

 

 

フロントハイドレーションシステムの取り付け方法など-まとめ

アクアライトとブラケットキットの取り付け方法と、使用してみて個人的に感じたことをまとめてみました。

導入にはメリット、デメリットがありますが、これぞトライアスロンというツールなので、楽しんで使いたいものですね。