長すぎるDHバーの余剰分はカットして最適化すべき理由

トライアスロンやTT(タイムトライアル)バイクに欠かせないDHバー。

多くは海外のトライアスリートの体型に合わせて設計されているため、ほとんどの日本人が自分に合わせてセッティングすると、かなり余剰分ができてしまいます

 

この余剰分、百害あって一利なしで、そのままにしておいても何も良いことはありません(後で中古販売する場合は別として)。

この記事では、アルミ製DHバーの余剰分をカットして、長さを最適化する方法をご紹介します。

 

 

長すぎるDHバーは切らないと損

長すぎてクランプ位置より手前側に余ってしまったDHバーをカットしたい理由、それは、

  • ダンシング(立ち漕ぎ)するときに膝に当たる
  • 見た目が悪い

の2点です。

 

「百害あって…」というのは言い過ぎでしたね。

ただ、以前使っていたDHバーは、余剰分をそのままにして使っていたので、上記の2点がかなり気になっていました。

上り坂などで思い切りダンシングをすると膝に当たる(激痛)ので、当たらないように膝を開くようなフォームでダンシングをする癖がついてしまいます。

これでは体がぶれてしまって、思うようにペダルに力が加わりません。

 

ハンドルまわりはサイコンやワイヤーなどでただでさえゴチャゴチャしているので、余分なものはできるだけ排除して、すっきりさせたいものです。

DHバーが長すぎて手前側に何センチも余っているのは、見た目的にかなりかっこ悪いです。

 

 

アルミDHバーの余剰分をカットする方法

金属の切断ができるカッターが必要です。

 

パイプカッター


パイプカッター 切断能力 3~32mm 替刃付き(3枚)

アルミや真鍮、銅製のパイプを切断する工具なので、まさに専門家です。

ストレスなくまっすぐな切断面でカットできます。

 

金属切断用のこぎり


TRUSCO(トラスコ) ソーフレーム(アルミダイカスト製) 250mm TSF-250

 

色々な種類、形がありますが、例えば上記のような工具。

ただしまっすぐ切るにはちょっと技術が必要かもしれませんね。

 

 

プロファイルデザインT2アルミを切断してみた

さて私も、購入したプロファイルデザインT2アルミを実際に切断してみました。

取り付け後にローラー台でポジションを調整してみると、やはり手前側にかなりの長さが余ってしまうことが分かりました。

後でもう少し前に出したくなると困るので、少しだけ余裕を取っておいて、今回は6cmほどカットすることにしました。

 

しかしうちにはパイプカッターがありません

めったに使わないものを購入することに抵抗がある私は、何か手はないものかと考えた結果、何年か前にIKEAでアルミのカーテンレールを購入したときについてきたカッターがあることに思い当たりました。

 

まっすぐ切断するためのガイドもついていたので、これはいけると思い切断を決行。

まったく問題なくカットすることができました。

 

切断面はバリが出るので、金属やすりで削ってきれいにします。

あとは切れ端からキャップを移して作業終了です。

かなりすっきりしました。

 

 

DHバーの長さ最適化-まとめ

 

あまったバーをそのままにしておくのと最適化するのとでは、かなりの差があります。

バイクの見た目がかっこよくなると、単純にモチベーションが上がりますね。

 

パイプカッターを使う場合は、バーの径(T2アルミは22㎜程でした)と工具が合っているかどうかを確認しましょう。

また、T2の場合エクステンションバーに「MINIMUM INSERT」と、最低限ここから先にクランプしなさい、という指示が書いてあります(冒頭の写真参照)。

あまりに端面に近すぎるところでクランプすると安全性に問題があると思うので、これは守るようにしましょう。