「スイムが苦手」なトライアスロン初心者におすすめしたい5つのこと

トライアスロンを始める人の中には、もともと水泳をやっている人、ロードバイクが好きな人、ジョギングやマラソンをやっている人が多くいます。

 

中でも水泳が得意な人にとっては、トライアスロンを始めることへの敷居が比較的低いようです。

逆にそれ以外の人は、スイムパートに抵抗があってなかなか踏み込めない、ということもよく耳にします。

 

それだけ、初心者レベルではスイムに苦手意識を持っている人が多いということが言えます。

ですが、いつまでもスイムへの苦手意識を抱えたままトライアスロンを続けたり、スイムが苦手というだけでレース出場に二の足を踏んでしまったりするのはあまりにも勿体ないと思います。

 

ここでは、「自分がスイムが苦手」と感じているトライアスリート(主に初心者の方)に、実践していただきたい、あるいは知っておいていただきたい5つのことを紹介します。

 

 

その① スイムは苦手でも問題ない

まずは気持ちの持ちようから。

 

トライアスロンにおいて、全体のタイムに対するスイムのウェイトは最も小さいです。

これはごくざっくりとした見積りですが、あるオリンピックディスタンスの大会リザルトで、平均的な順位の参加者のタイムを平均してみると、

  • スイム:30分
  • バイク:1時間20分
  • ラン:50分

といった感じです。

 

例えば、スイムが苦手で、平均的な参加者のペースよりも1.5倍かかるとすると、スイムのタイムが45分になります。

平均値と比べて、スイムだけで15分余計にかかったことになりますね。

 

一方、同じようにバイクとランで平均の1.5倍のタイムがかかるとすると、バイクなら40分余計にかかり、ランなら25分余計にかかることになります。

つまり、「スイムが苦手」というのは、バイクやランが苦手というよりも影響が小さいということが言えます。

 

また、短い距離なら泳げるけど長い距離は苦しくなってしまって無理、という方もいると思います。

下記の別記事でも書きましたが、基本的に50mをクロールで泳げる人は、練習すればいくらでも泳げるようになると私は考えています。

私にトライアスロンなんてできるかな、と迷っているあなたへ
「トライアスロンは誰にでもできるスポーツ」という、うたい文句は果たして真実なのか? 運動能力の側面から、メンタル面の適性という側面から、トライアスロンを永続的に楽しむための条件を考えます。トライアスロン初心者の方に読んでいただきたい記事です。

 

一般的にも、50m泳げる人は息継ぎの技術があるということなので、練習で400mは泳げると言うことはよく言われますし、さらに400m泳げる人は持久力をつければすぐに2km、3km泳げるようになる、とも言います。

 

なので「短い距離しか泳げないから…」というのもあまり心配する必要がありません。

まずは、苦手を克服したり苦手意識を無くすというより、「苦手でも問題ない」という意識を持つところから始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

その② ウェットスーツにお金を注ぎ込む

あえて「お金を注ぎ込む」という生々しい表現を使いました。

ようは、良質で浮力の大きいウェットスーツを着用することで楽に泳ごう、という魂胆です。

 

なぜそれが「お金を注ぎ込む」なのか?

結局のところウェットスーツは生地にお金がかかるので、面積の大きいもの(ロングジョンよりフルスーツ)、あるいは厚みが厚いもの(3㎜~5㎜が一般的)のほうが当然価格が高くなるからです。

また自分の体にフィットし、泳ぐ動作をしたときにできるだけ違和感のないウェットスーツを
手に入れようと思ったら、既製品よりもオーダーメイドになります。

オーダーメイドであればさらに、キックをしなくても水中姿勢を水平に保てるように上半身と下半身で記事の厚みを変えるようなことも可能です。

 

トライアスロンは何かとお金がかかるので、抑えるところは抑えないとやってられませんがスイムが苦手な人にとって、ウェットスーツは頑張ってお金を注ぎ込むべきところだと思います。

 

 

その③ スイム練習にプルブイを取り入れる

これはウェットスーツに頼ることとちょっと似た発想ですね。

泳ぎが苦手という人の根本的な要因として、

  • 水中姿勢が水平に保てず、水の抵抗を大きく受けてしまう
  • 適切なキックが打てない、あるいはキックを頑張りすぎてしまう

ということがあります。

 

プルブイは足の間に挟んで、ブイの浮力で下半身を浮かせて泳ぐことができます。

通常、上半身の強化などを目的として利用されることが多いですが、トライアスリートにとってはよりレースに向けた実践的な練習ができるアイテムとして活用されています。

詳しくはこちらの記事でどうぞ。

プルブイをスイム練習に取り入れる効果とデメリット【おすすめプルブイ紹介付き】
プルブイとは、クロール練習で下半身を浮かせるために脚に挟んで使うものです。プルブイ使用の目的と効果、メリットとデメリット、プルブイの種類、アシックス・ミズノ・スピードのプルブイ紹介など。トライアスロンのスイム練習に取り入れるメリットも。

 

普通に泳ぐとすぐに疲れてしまい練習にならないという人も、練習にプルブイを導入することによって、キックの負荷から解放され、長時間の練習ができるという効果も見込まれます。

スイムが苦手で、まだプルブイを使っていないという方は、まずは一度試してみていただきたいと思います。

 

 

その④ とにかくたくさん泳ぐ

これはスイムに限った話ではありません。

なんだかんだ言って、「苦手」というものは往々にして練習不足なことが多いです。

そもそも苦手なものってあまり好きになれませんし、あまり好きじゃないものってだいたい苦手なものです。

練習不足だから苦手になり、苦手だから練習のモチベーションも上がりません。

卵が先か、にわとりが先か、ってやつですね。

 

少し乱暴なことを言えば、練習の成果は練習量にある程度比例します。

もちろん練習には質も大切で、スイムで言えばドリルをこなしたり、プルやキックの部分練習をしたりと、タイムを上げるためには、量を泳げば良いというだけではないでしょう。

ただ、逆に効率化ばかりを考えて、絶対的に泳ぐ量が足りていないということにはなってはいないでしょうか

 

私はバイクが「苦手」なのですが、なんで苦手なんだろうとずっと考えていて、セッティングだとかポジションだとか、ケイデンスがどうだとか挙句の果てに自転車のせいではないかと考えてみたりしていました。

それがある時、SNSやらネットやらの情報から、なんだ実はほかのトライアスリートに比べて全然自転車に乗ってないじゃないか、というところに行きつきました。

時間の都合もあり大幅に練習量を増やすことは難しいですが、1回のバイク練習時間を延ばすことによって、やはり効果として平均時速を向上することはできました。

 

やりたくない練習を無理にやることは個人的にはあまりおすすめしませんが、それでも、「苦手」の要因のうちの一部分は練習が足りていないことだ、という認識を持つと、少し考え方が建設的になるのではないかと、個人的には経験的に思います。

 

 

その⑤ 出場する大会を選ぶ

一言でスイムが苦手と言ってもいろいろありますよね。

まだ始めたばかりで短い距離しか泳げないという人、海や湖で泳ぐのが怖い人、泳ぐのは問題ないけどタイムが遅いという人。

苦手を克服するのもいいですが、いろんな大会があるので、背伸びしないで今の自分に合った大会に照準を合わせる、というのも1つの考え方だと思います。

  • ウェットスーツ着用の大会
  • プールで開催される大会
  • スイムが短い大会
  • スイムはやめといてデュアスロンに出る

等々。

 

どうしてもこの大会に出たい、というのがあればそれに向けて頑張って練習するしかありませんが、レースにもいろいろあるので、自分の得意不得意に合わせてレースを選ぶのもありだと思います。

基本的に、トライアスロンは荒行をしているわけでもなんでもなく、楽しむためにやっているのですから。

 

初心者向けのレース選びには、よろしければこちらの記事も参考にしてみてください。

初心者が参加しやすいおすすめのトライアスロン大会5選(関東)
レース出場を目指すトライアスロン初心者の方に、本当におすすめしたい厳選レースを5つ紹介します。最初のレースは完走することが何より大切です。ここでは関東エリアのショート、特にスプリントレースの中から、初心者が参加しやすい大会を選びました。

 

 

「スイムが苦手」のトライアスリートの皆さんへ

私自身けっしてスイムが得意なわけではないので、技術的なことについてまったく偉そうなことは言えません。

どちらかというと、与えられた物事のなかでどうやりくりしていくか、どう気持ちを持っていくかということを追及して生きているので、ここでも精神論的な部分が多くを占めていると思います。

 

「スイムが苦手」がトライアスロンを始める上で障害になっているという方に、少しでもこの記事がお役に立てれば幸いです。

 

 

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