ウィリエールのエンデュランスロード「ガルダ」でトライアスロンしよう

最近購入したロードバイク、ウィリエール(Wilier)のガルダ(Garda)を紹介したいと思います。

なぜトライアスロンでエンデュランスロードなの? というところは後述します。

ウィリエールというメーカについて、ウィリエールのラインナップにおけるガルダの位置づけや特徴、購入を決めた理由や納品時に変更した仕様など、バイク紹介とレビューを行っていきます。

 

まずは1分でウィリエール(Wilier)という自転車メーカについて

ガルダの話の前に、簡単にブランドについて。

2024年のツール・ド・フランスにおいて、イギリスのガヴェンディッシュ選手がツール・ド・フランスの区間優勝記録を更新(通算35勝)するというニュースがありました。そのガヴェンディッシュが乗っていたのがウィリエール(Wilier)のバイクです。

ウィリエールはイタリアの自転車メーカで、ヨーロッパのロードレースシーンではメジャーな存在ですが、日本ではまだあまり知名度が高くありません。しかしガヴェンディッシュの活躍は、ウィリエールの認知度を間違いなく押し上げるもので、今後日本でも人気が高まってくる可能性が大いにあります。

ウィリエールの創業は20世紀初めにさかのぼるので、このブランドには自転車の歴史とそう変わらない程度の歴史があるということになります。その歴史に触れると長くなりそうなので、興味のある方はメーカサイトをご覧いただくことをおすすめします。

つまるところ、ウィリエールはイタリアの老舗ブランドであり、ヨーロッパでの長い実績と近年のプロレースでの活躍にその性能と品質が裏付けられているわけですが、我々一般ユーザにより訴えかけてくるのはそのデザイン性かもれません。

フレームの独特なカラーリングしかり、ポップで印象的なロゴしかり、意外なところに施されたマークなどしかり、イタリアの小粋が詰まったロードバイクは一度気になるとなかなか頭から離れなくなってしまいます。

 

 

Wilierのエンデュランスロード、ガルダ(Garda)はどんなバイク?

そしてガルダ(Garda)ですが、一言でいうとミドルグレードのエンデュランスロードバイクです。

その他特徴を挙げると、

  • フラットマウントディスクブレーキ仕様
  • 上位モデル同様のオリジナルステムを用いた、シフター/ブレーキケーブルのフル内装
  • 最大32mmのタイヤを許容するクリアランス
  • 細身のシートステーによる衝動吸収性
  • トレンドのルックスと内装を兼ね備えたモデル

というところになります(メーカサイトの受け売りですが…)。

 

トライアスロンなのに何故エンデュランスロードかというと、当方慢性的に腰痛(椎間板ヘルニア)をかかえており、レース向けのエアロロードなどではそろそろ厳しくなってきていました。無理してエアロロードに乗り続けるよりも、タイム(もともと速くないわけだし)は犠牲にしてでもトライアスロンを長く続けていくために快適性を重視する方針へと舵を切ったというわけです。

 

そのためエンデュランスロードで選定していたのですが、ウィリエールのガルダを購入することになったのは以下のような理由からでした。

  • 地元の自転車屋さんでウィリエールを扱っていた
  • ブランドイメージの高まり(冒頭のガヴェンディッシュの件など)
  • ジオメトリが(ライド姿勢の快適性観点で)ちょうど良い
  • パーツ類(ステム、シートポストなど)が汎用的で、交換やアップグレードの自由度が高い
  • 105Di2完成車で50万程度(今回はさらにキャンペーン値引きもあった)とまずまずリーズナブル
  • ロゴが好きになってしまった

 

ガルダの他にも、他メーカで候補はいくつかあったのですが、諸条件を並べて比べた結果これしかないとなりました。カラーは少し悩んだ末、マットブラックをチョイスしました。

 

ガルダ納品時の仕様

納品時に取り付け、またはアップグレードしたのは以下のものです。

 

ペダルはタイム(TIME)のXpresso JAPANを採用

ペダルはこれまでもタイム(TIME)のインパクト(Impact)というシリーズを愛用していたこともあり、やっぱりタイム1択でしょ、と考えるまでもありませんでした。

当初Xpresso6を考えていましたが、たまたまお店に在庫のあった「XP JAPAN」というモデルにしました。FRANCEやITALYなど「国シリーズ」の1つらしいのですが、JAPANの白と赤のカラーリングがフレームにベストマッチしていたので選びました。

 

サドルをアイエスエム(ism)のPS1.0に変更

トライアスロンで使うという意思表示も込めて、ここはism一択でした。

完成車のデフォルト使用はprologo SCRTCH RSという穴のないタイプのサドルです。持っていても使わないだろうので、差額を払っての交換です。

他にもPN3.0や、PR2.0なども候補に挙げていましたが、バランスを取ってここはPS1.0にしました。サドルのレビューなどはまた別記事にしたいと思います。

 

ホイールをフルクラム(Fulcrum)のRACING600にアップグレード

ホイールのデフォルト仕様はSHIMANO WH-RS171というアルミホイール。少し物足りなかったので、上位のアルテグラDi2モデルで使っているFULCRUM RACING 600にアップグレードしました。

RACING600は完成車向けのモデルで、仕様は単体販売されているRACING6とほぼ同等とのことです。

フルクラムのレーシング600(あるいはレーシング6)もアルミホイールですが、ほどほどに軽くて頑丈なので、エントリーモデルからのアップグレードするにはちょうどいいですね。

デフォルトのシマノだとちょっと弱いので、変更することで重量的にも結構軽くなり、見た目的にも引き締まった感じがします。

 

Di2とディスクブレーキとクリンチャータイヤと

その他、DHバーを取り付けたり、ボトルケージとボトルもウィリエールにしてみたり、バーテープを選んだりと納品後にも楽しみがいろいろと待っていました。

 

今回、これまで乗っていたKUOTAのKULIBURという古いエアロロードからの乗り換えになったわけですが、と同時に初めてのDi2とディスクブレーキ搭載車であり、チューブラーからクリンチャーへの乗り換えにもなりました。

購入後まだそれほど乗り込んではいませんが、フレーム云々よりもこのDI2、ディスクブレーキ、タイヤの違いがとても大きかったです。

 

まずDi2。シフトチェンジの反応速度がワイヤーよりも速く感じるのと、音鳴りがしないようフロントディレーラーの位置を微調整してくれるので不快感がありません。駆動するときに時々聞こえる「ウィン」というモータ音が近未来的で気持ちいいです。

ディスクブレーキによって制動性も向上したように感じます。一般的にリムブレーキでもディスクブレーキでも制動力はあまり変わらないようですが、コントロールが油圧式になっているためなのか、操作感は軽くて非常に快適でした。

タイヤについては、チューブラーかクリンチャーかというよりも、23cから28cに変わったことで空気圧も下がり、乗り心地がかなり柔らかくなりました。これはフレームの剛性の違いもあるでしょうが、やはりタイヤの違いの方が大きいだろうと思っています。

 

ウィリエールのガルダでトライアスロン

今回購入したガルダでトライアスロンのレースに出るのは来年になりますが、それまでに乗り込んだこの自転車でレースをするのが今から楽しみです。

エンデュランスロードでのトライアスロンは私にとって初めての試みですが、DHバーを付けてサドルをismにしてしまえばこっちのもん、ある意味もうトライアスロンバイクみたいなものです。エアロ性能云々などはエイジで上位に食い込む人たちに語ってもらっていれば良いので、私は快適に少しでも長くトライアスロンを続けていきたいと願う今日この頃です。

 

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