【レビュー記事】トピーク フラッシュスタンドスリムXの使い方と評価

携帯できるロードバイク用スタンド「トピーク フラッシュスタンドスリムX]の紹介です。

 

自転車のスタンドと言えば後輪のハブの付近に常時付いていて、使う時に下ろして、使わない時には跳ね上げておくものが一般的です。

しかし後輪がクイックリリースになっているロードバイクなどでは、常設のスタンドでは使い勝手が悪いだけでなく、見た目にも良くありません。

 

トピークのフラッシュスタンドスリムXは、ロードバイク向けに作られたポータブルスタンドです。

持ち運び時はコンパクトな形状で、使う時に脚を開いて、こんな↓感じでクランクのところでバイクを支えるデザインです。

 

この記事で掲載している写真は、「フラッシュスタンドスリムX」の前身である「フラッシュスタンドスリム」のものです。シマノなどのクランクが幅広化したため、現在は幅広クランク対応の「フラッシュスタンドスリム」が主流となっています。
サイズが変更された以外は「フラッシュスタンドスリム」と変わりありません。

 

トピークフラッシュスタンドスリムを購入

雑誌で初めて見た時からずっと気になっていたものの、購買にシビアな私としては「でも、これ別に要らなくね?」と冷ややかな目で見ていたのでした。

バイクを長時間どこかに置いておくことは(防犯上)無いので、スタンドを使うとしたらだいたいコンビニか、ベンチなどで座って休憩するときくらいです。

どこでも自転車を立てかけておくことくらいはできるので、特に不便を感じることが無かったのです。

 

ところが、最近SNS向けなどでバイクの写真を撮る機会が増えてくると、「立てかけないと写真が撮れない」というのが大きなネックであることに気が付きました。

つまりはこういうことです。

 

ビフォア

 

アフター

 

全然違いますよね。

そんなわけでずっと「欲しいけど要らない」と思っていたトピークフラッシュスタンドスリムを、ネットでぽちっとしたのでした。

MTBなどに対応したフラッシュスタンド”ファット”もあるのでお間違えなきよう。

 

 

トピークフラッシュスタンドスリムXの仕様や外観、使い方など

ではフラッシュスタンドスリムの仕様や使い方を見ていきましょう。

 

仕様と適合サイズ

 

写真は「フラッシュスタンドスリム」の前身である「フラッシュスタンドスリム」

 

まずフラッシュスタンドスリムXの基本的なスペックです。

  • 使用時サイズ : L160 x W180 x H130mm
  • 折畳みサイズ : L160 x W47 x H23mm
  • 最大荷重 : 14g
  • 重量:196g

 

一番気になるのが「自分のバイクでちゃんと使えるのか」ですね。

メーカーでは以下を謳っています。

クランクアーム先端から80mmまでが、幅41mm x 厚さ16mm以下に対応

 

つまり「幅が広かったり厚みがありすぎるクランクアームはダメよ」と言うことですね。

以前のフラッシュスタンドスリムでは「地上からペダル軸中心までの高さが90~105mmの場合に使用可能」という縛りもあったのですが、現在それは削除されているようです。

 

幅と厚みに関してはシマノなどメジャーブランドのロード用クランクはカバーしているはずですが、購入の際には自分のバイクで実測していただくのが確実です。

 

 

外観と使い方

以下、写真は「フラッシュスタンドスリム」の前身である「フラッシュスタンドスリム」ですが、寸法以外は外観、使い方など変わりありません。

パッケージから取り出すとこんな感じで、

スライドさせて、

脚を開けばもう使用可能な状態に。

 

高さの調整ができるようになっているので、スタンドを取り付けた状態でのバイクの傾斜角や安定性を見て、一番いい感じのところに合わせます。

調整はスタンドの背面側にあるビス(3㎜六角)で行います。

ビスを回していくと、下の写真(筒状の部品は外してあります)のように黒い部品が上がっていきます。

この黒い部品こそ、クランクアームの先端が当たるところなので、ここを上げていくと、バイクは直立に近くなっていきます。

下の写真は、上の写真の調整状態と左右で対応しています。

左が調整ビスを一番下げた時、右が一番上げた時です。

傾き加減が違うのがお分かりいただけるでしょうか?

 

 

トピークフラッシュスタンドスリムの使用レビュー

さてそれでは、実際に使ってみた感想や評価です。

以下、写真とレビューは「フラッシュスタンドスリム」の前身である「フラッシュスタンドスリム」のものですが、寸法以外は外観、使い方など変わりありません。

 

安定性

 

この製品の設計上、安定性はとても気になるところだと思います。

主観的な評価になってしまいますが、個人的には予想していたよりは安定感がありました(正直あまり期待してなかったのかも…)。

舗装された地面であれば、よほどの強風が吹かない限り倒れることはないかと思います。

メンテナンスや清掃作業時に使うにはさすがに安定性が足りませんが、出先でちょっとサドルの位置を変えたいとか、ちょっとした作業の際に立てておくくらいなら重宝しそうです。

 

携行性

携行性も良いと思います。

サイクルジャージの背中ポケットに入れて、それほど違和感を感じませんでした。

重量とサイズをスマホと比べてみましょう。

比較に使ったスマホは5インチで、長手方向の寸法が15cm弱のものです。

フラッシュスタンドスリムの重量実測値は150g、スマホが167gです。

重量も長さも、だいたい5インチのスマホと同じくらいと思っていただければ良さそうです。

 

パッと見、ずっしりしてそうに見えますが、素材が軽量なアルミ合金なので、見た目ほど重くないです。

ジャージの後ろポケットの左右にそれぞれ、スマホとスタンドを分けて入れればバランス的にも良いです。

 

使い勝手

作りもまずまずしっかりしていて、持ち運び状態から使用状態への変形もスムースで、使い勝手も良いと感じました。

私のバイクの場合は、最初クランクアームを上に回した状態でスタンドを付けて、そのまま下に回そうとしたらチェーンステート干渉して回りませんでした。

クランクを回して、チェーンステーを過ぎたあたりでスタンドを取り付けるとうまくいきました。

 

この辺のやり方は2,3回やれば慣れるので、特に使用上の問題は感じませんでした。

あとは耐久性ですが、こればっかりは長く使ってみないと分かりませんね。

 

 

トピークフラッシュスタンドスリムの総合評価とまとめ

安定性:★★★
携行性:★★★★
使い勝手:★★★★
コスパ:★★★★
(★5つで満点)

すでにバイク撮影の必需品の地位を獲得しているので、個人的には成功の部類に入る買い物でした。

使えるポータブルスタンドなんて他になかなかないので、使用目的に合致する人には買いの一品だと思います。