※この記事は2020年8月9日時点の情報を元に作成されました。紹介している大会でのエントリーはすでに終了しています。
2020年、コロナ禍でも開催予定で動いている関東のトライアスロン大会を紹介します。
コロナウィルスの影響でさまざまなスポーツイベントが中止に追い込まれています。
2月ころからウィルスの感染拡大を受けてマラソン大会などが軒並み中止となり、トライアスロンシーズンが始まるはずの春からは、毎週のように中止決定の悲報が入るようになりました。
現状での大会開催には賛否両論があるのでしょうが、今年だって何とかして1回でもいいからレースに出場したい、というトライアスリートのために秋以降開催の方向でエントリーを受け付けている大会がいくつかあります。
というわけでそんな、コロナ禍にも負けずしっかりした感染対策をして開催する方針で動いている関東のトライアスロン大会を紹介していきます。
「中止を決めるのは簡単」では決してないと思います。
中止を決めるにあたっても、大会主催者側では議論を尽くし、自治体や関係団体との協議を重ね、その上でも断腸の思いで中止を決めているのだと思います(そう信じたい)。
万全のコロナ対策をして開催する方向で動いている大会に対しては、とにかく最大級の賛辞を送らずにはいられません。
九十九里トライアスロン
まずは九十九里トライアスロン。
「99T」の愛称で知られる、関東屈指の人気レースです。
大きな大会が軒並み中止を決める中、開催の方向で進めているのは流石といったところです。
開催日:2020年10月11日(日)
エントリー締切:2020年8月20日(木)
距離:Swim 1.5km/Bike 40km/Run 10km
参加費(学生を除く個人):29,000円(JTU登録者は-2,000円)
今年はCovid-19対策として競技時間を短縮するため、開催方針の大会も多くが距離を短縮しています。
99Tも通常はミドルディスタンスがありますが、2020年はオリンピックディスタンスのみの実施となっています。
それでも今年一般参加可能な関東のトライアスロン大会ではおそらく唯一のODなので、関東在住者にとってはありがたい限りです。
全国的に見ればいち早く開催の方針を示した大阪城トライアスロンはありますが、関東からの参加はちょっときついですよね。
スイムは九十九里の海岸付近の一宮川河口、バイクは九十九里有料道路、ランも九十九里有料道路。
コロナウィルス対策として、民家や店舗を通らないコンパクトなコース設計がされています。
参加費は少し高めですが、人気大会なので関東近郊の人なら一度は出てみたいレースですね。
コロナウィルスが収束していると言い難い状況であり、やっぱり中止という事も考えられるわけですが、その場合の参加費の返金ポリシーについても触れられています。
- 8/15までに大会中止の決定がなされた場合、エントリー費の半額返金
- 8/16以降に大会中止の決定がなされた場合、エントリー費の30%を返金
通常トライアスロン大会では天候等で急遽中止になっても参加費は全く戻ってこないので、それと比べては少しの安心材料にはなるのではないでしょうか。
九十九里トライアスロンのエントリー詳細はこちら。
- おそらく2020年に関東で一般参加できるトライアスロンレースで唯一のオリンピックディスタンス
- 九十九里のビーチサイド&有料道路というロケーションで屈指の人気大会
- 参加費は高めだけどCovid-19でやむなく中止となった場合は参加費一部返金あり
水郷潮来トライアスロン
潮来トライアスロンの2020年大会は元々5月24日に予定されていましたが、4月の段階で10月への延期(距離は短縮)を表明していました。
そして8/4に改めて10月4日の「開催決定」が発表されました。
とは言え状況はまだ予断を許さないので、当日開催が可能かどうかは最後まで注視しておく必要があるでしょう。
開催日:2020年10月4日(日)
エントリー締切:2020年9月4日(金)
距離:Swim 1.125km/Bike 30km/Run 7.5km
参加費:18,000円(別途JTU登録が必要)
春の時点で中止とせず10月に延期し、ウィルス対策をしたうえで何とか開催しようという姿勢には頭が下がります。
しかもこの大会は開催1か月前まではキャンセルが可能で、キャンセルした場合は手数料1000円を差し引いて参加費が返却されるというありがたい決まりがあります。
ただ、もともとは51.5kmの大会のところ、距離が4分の3に短縮されているのが痛いところです。
参加者も500人から300人に縮小し、リレー部門も断念しているので、大会規模としてかなり縮小している印象です。
しかしそれもこれも徹底した感染防止をしたうえで大会を開催するための処置なので、致し方ありませんね。
コースは基本例年と変えずに周回を短縮するようです。
スイムは利根川ですが流れはほとんどありません。
今年は一人6秒ずつのローリングスタートにしてレース中の密を避けることになっています。
バイクは市街地、ランは利根川の土手で、どちらも基本フラットで走りやすいコースになっています。
潮来トライアスロンの開催要項はこちら。
- 開催日を5月から10月に延期して開催
- 距離を4分の3にするなど、ウィルス対策のために規模を縮小
- 大会1か月前までのキャンセルは手数料1000円だけを引いて参加費が返金される
川崎港トライアスロン in 東扇島
川崎港トライアスロンは、JTUの日本選手権に出場するJTU関東ブロックと東京都の選手選考レースも併せて実施されることになっています。
開催日:2020年10月4日(日)
エントリー締切:2020年9月10日(木)
距離:Swim 0.75m/Bike 20km/Run 5km
参加費(一般):16,000円
この大会も本来オリンピックディスタンスですが、今回は半分のスプリントディスタンスで行われます。
日本選手権の選考レースも併催されますが、まず午前中に一般のレースを行い、午後に女子エリートと男子エリートが行われる流れになっているようです。
レースをフィニッシュした後でエリートレースの観戦もできたらお得感がありますね。
またスプリントディスタンスの他にも、
- ジュニア(中学生):7.2km
- キッズ(高学年):3.1km
- キッズ(低学年):1.55km
もあり、かなりバリエーションに富んだ大会になっています。
東扇島という羽田空港至近のロケーションで、スイムは東公園内人工浜、バイクは工業団地の港湾道路、ランは公園内の遊歩道を利用したフラットなコースです。
スプリントディスタンスという事で、かなりハイスピードの大会になることが予想されます。
特筆すべきはコロナ影響で中止となった場合の返金対応ですが、参加費から一律1,100円を差し引いた金額が返金されることになっており、これはとても安心材料になります。
キャンセルについては、9/4(金)までの申し出であれば1,100円を引いた額を返金、それ以降は返金不可となっています。
川崎港トライアスロンの募集要項はこちら。
- 日本選手権の選考レースも併催
- 今年は距離を短縮してスプリントディスタンスでの実施
- ジュニアやキッズの部もあり
- コロナで中止となった場合には手数料1,100円を除いた参加費を返金
大磯ロングビーチ・ファミリートライアスロン
2020年に関東で開催されるトライアスロン大会の中でも、先陣を切ることになりそうなのが大磯ロングビーチ・ファミリートライアスロンです。
ファミリー向けの大会にしては攻めてるなあという感じがしますが、こういう大会も無ければトライアスロン人口の裾野が広がっていかないですよね。
開催日:2020年9月20日(日)
エントリー締切:2020年8月31日(月)
距離(一般):Swim 0.375m/Bike 10km/Run 2.5km
参加費(一般):15,000円
もっとも長い距離のカテゴリがスーパースプリントという事で、がっつりレースをしたいトライアスリートには物足りないですが、初心者やファミリー向けの大会なので楽しむことを目的とした方におすすめです。
スーパースプリントと、さらにその半分のチャレンジに加え、ジュニア、キッズ、親子リレー、ファミリーの部などがあります。
トライアスロンの運動会といったところですね。
中止とキャンセルのポリシーは川崎港トライアスロンと同様、中止の場合は手数料を引いて返金、キャンセルは8/19までなら手数料を引いて返金、となっています。
大磯ロングビーチ・ファミリートライアスロンの募集要項はこちら。
- キッズやファミリーを対象としたカテゴリが数多くあるファミリー向けの大会
- コロナで中止となった場合には手数料1,100円を除いた参加費を返金
コロナ禍に負けず開催予定のトライアスロン大会(関東)- まとめ
この記事を書いている8月9日現在に、エントリーを受け付けていて開催予定で動いている関東のトライアスロン大会4つを紹介しました。
これらについても今後の状況によっては中止や内容変更の可能性もまだあるので、大会ホームページなどで確認してください。
また他にも、10月以降の大会にはまだ開催か中止かが決まっていない、例えば以下のような大会もあります。
- 日本消防トライアスロン東日本:開催検討中
- 昭和記念公園トライアスロンケンズカップ:2021年1月に日程変更してデュアスロンとして開催を検討中
これらの大会についても今後の動向を注目していきたいですね。
トライアスロン大会は以前に比べて参加費の高額化が進んでいるように思います。
コロナウィルス対策などでさらに拍車がかからないかちょっと心配です。
一方で、ウィルス対策の観点からも大会を簡素にしたり、中止や延期にも対応しやすいシンプルな運営をすることで、参加費を引き下げるような動きをする大会もあってもいいのではないかなと思います。
働き方などが多様化する中、トライアスロン大会のあり方についても多様化が進むことで参加者へのメリットになればいいなと思っています。