さて今回は、今話題のインソール「TENTIAL INSOLE」の使用レビューです。
- 慢性的な足の痛みが軽くなる
- 長時間歩いても疲れにくい
とアスリートから一般人まで急速に愛用者を増やしているテンシャルのインソール。
実際に使ってみて、履いて歩いて初めて分かったこと、効果を感じた点、ちょっとした注意点などを整理してレビューしていきたいと思います。
検証したTENTIAL INSOLEは主に日常の足底ケアを想定したインソールで、ランニング用のインソールは別にあります。(検証時にはまだランニング用の開発前で、当時は日常用しかなかったんですよね。)
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TENTIALインソールの第一印象
インソールとしての評価とは別ですが、まずはパッケージが秀逸ですね。
おしゃれなデザインのボックスを開けると、出てきたのは精密機器のパーツでも入っていそうな半透明の袋。
中を取り出して見ると、なんとも高級感のある質感に、クールな「TENTIAL」のロゴが入ったインソールがお目見えです。
うん、かっこいいですね。
とまあここまでは写真などを見て分かっていたこと。
肝心のインソールを指で押してみると、ランニングシューズに最初から入っているようなスポンジのようなインソールと違い、反発性が高いのが分かります。
厚みは指先がくる部分がもっとも薄く、土踏まずのところが盛り上がるように厚みがあり、かかとは包み込むような形状をしています。
実物をさわって初めて分かるのは、表面の素材のフリクション(摩擦)が高いことです。
写真の見た目では比較的つるつるしていそうですが、実際には滑りにくいような加工になっていて、フィット感を高める工夫が施されているのが分かります。
まずはいい感じです。
靴のサイズに合わせてカット
靴に入れる前に、まずは靴のサイズに合わせてカットする必要があります。
インソールの裏に、靴のサイズに応じた線が参考としてついています。
ただしインソールの形状は靴によって違うので、もともと入っているインソールを外して、その形に沿ってTENTIAL INSOLEをカットする方法がベストです。
靴のインソールが外せない場合は、少し大きめにカットしたうえで靴に入れてみて、少しずつカットして微調整すると良いでしょう。
私の場合は靴のサイズである25.5cmのラインにカットしてぴったりでした(上の写真)。
あまりきれいには切れていませんが、まあ靴の中に入れてしまえば関係ないので気にしなくて良いでしょう。
インソールの切り取り方法は下記の動画が参考になります。
使用する靴にフィットするようにカットできたら、いよいよ履いてみます。
TENTIALインソールを履いて歩いてみた
まずは何の変哲もないチープなビジネスシューズに入れてみます。
履いた第一印象ですが、踏んでみると思いのほか硬く感じました。
もう少しソフトな感触を想像してたので意外でしたが、むしろこれは好印象です。
インソールの表面的な柔らかさは心地いいものですが、それがインソールとして成功しているかというとそうではないと思います。
これをロードバイクのサドルを例に考えてみます。
ロードバイクは前傾姿勢で乗るうえ、脚の動きを妨げないように細く設計されているので、股間の痛みはロードバイク乗りにとって永遠の課題です。
痛みを和らげるために、最初はクッションの柔らかいサドルを選んでしまいがちですが、柔らかいだけのサドルは長時間乗ると必ず痛みが出てきます。
ロングライドに耐える優秀なサドルは、底の金属板にスリットが入っていて適度にしなるようになっているなど、表面的な柔らかさではなく、工学的に考えてデザインされています。
これはインソールについても同じで、ちゃんと足のことを考えたものは柔らかさではなく、どう足の形をサポートするかというところに注力されています。
また歩いてみて感じるのは、土踏まずのアーチサポートが非常にしっかりしていることです。
ランニング用などはアーチサポートを売りにしているものが多いですが、TENTIAL INSOLEは日常用という事で平坦な造りになっているのかと思っていましたが、しっかりアーチがありました。
高さはそれほどなく、ランニング用でいうところの「ローアーチ」程度なので、おそらくどなたでも問題なく履きこなせるのではないかと思います。
いくつかのシューズで試してみましたが、一番長く使用したのは上の写真のくたびれた革のカジュアルシューズでした。
靴があまりにくたびれているのでTENTIALのシックなロゴがアンバランスなほどですが、歩きやすいので結局この靴に入れて使い続けています。
TENTIAL INSOLEを履いて何よりも印象的だったのは、靴の中で足がすべらないことです。
靴が足にフィットしていないなどの理由で、靴の中で足が動いてしまう状態で歩いていると、ものすごく疲れます。
着地から蹴り出しにかけての力の効率が悪いためですが、これは長時間履く靴としては致命的です。
テンシャルは、インソールの形状と表面素材のフリクションのおかげで、どうやらものすごく足にフィットするようです。
少し大げさな表現かも知れませんが、インソールが足に吸い付くような感覚があります。
結果、ややオーバーサイズで疲れやすかった靴が、とても歩きやすいものに変わりました。
私は以前から足に悩みがあり、昔住んでいたドイツで専門医にオーダーメイドのインソールを作ってもらったことがあるのですが、その時のことを思い出しました。
作ったインソールは結局アーチが高すぎて使うのをやめてしまいましたが、テンシャルのものはそれほどきつくないので、2週間履いても全然問題ありませんでした。
なので個人的な経験としては、オーダーメイドのインソールよりもTENTIAL INSOLEの方がずっと実用性が高かったのです。
さらに専門医のインソールは1万円をゆうに超えていましたが、テンシャルのインソールならそれよりずっと安く手に入れることができます。
TENTIALインソールを履いて走ってみた
次はランニングシューズに入れて走ってみます。
使用したのはOnのクラウドです。
走ってみても感じるのはやはり抜群のフィット感です。
ランニング専用のソックスなどは、足底に滑り防止の素材が付いているものが多くありますが、TENTIAL INSOLEの滑りにくさはそれと同等以上の効果がありそうです。
これはランニング効率には大きなメリットですね。
ただ気をつけたいのが、そういったソックスを履いて長時間走ると、滑らないだけに皮膚が弱い人は靴擦れを起こすことがあります。
テンシャルでもそれはおそらく同じことが言えて、普段走っていてマメなどができやすい人は、長距離での使用には難が生じる可能性があります。
感想としては、10km程度までの短い距離のランニングや軽いジョギングに向いていて、フルマラソンやハーフでの使用には改めて検証が必要だと考えます。
使用上の注意点など
インソールの外せる靴なら入れ替えて、外せない靴ならそのまま挿入して使えるTENTIAL INSOLEですが、靴のサイズには少し注意が必要そうです。
土踏まずから踵にかけての厚みがまあまああるので、もともとがジャストサイズの靴に追加で挿入するときつくなってしまうかもしれません。
単純に高さが増すので、かかとが脱げやすくなってしまったりする可能性があります。
逆にややオーバーサイズめの靴だとメリットが大です。
足先に余裕があっても靴の中で足がずれにくいので、ジャストサイズの靴のように歩きやすくなります。
またこれはそのインソールでも言えることですが、人によっては使い始めに違和感や痛みを感じることがあります。
そういった場合は、最初のうちは1日の限られた時間だけ使用することをおすすめします。
最初は1日10分などでもいいです。
慣れてきたら、徐々に時間を延ばしていくと馴染んでくることが多いです。
話題のインソールを2週間使って分かったこと
日常の足裏ケアとして多くのアスリートも使用しているTENTIALのインソール。
今回はその良さを確かめるために2週間、意識的に歩く時間を増やして生活してみました。
まず何より特筆すべきは抜群のフィット感で、足裏全体に吸い付くような感覚が、長時間歩いているとなんとも頼もしく感じます。
サンダルのようにフィットしにくいシューズに応用できないかな、という気もします。
また土踏まずのアーチサポートも程よく、毎日たくさん歩く人や、軽いジョギングにもおすすめできます。
疲れにくいかどうかという点については主観になってしまうのではっきり明言するのがなかなか難しいところではあります。
ただ少なくとも、長時間歩き続けた時に生じがちな足首がぐらつきが軽減されたようには感じたので、それが疲労軽減につながるであろうことは想像に易いです。
最後に1つ言えるのは、TENTIAL INSOLEを入れた靴を履いて歩きに出るのが楽しみだったことです。
こなれてくると足裏の感触がなんとも心地いいんですよね。
インソールにはちょっとうるさい私ですが、普段履く靴用としてこれからも使い続けたいと思います。
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