【出場レースレビュー】第13回川崎港トライアスロンin東扇島

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関東を代表するショートディスタンス大会の1つ、川崎港トライアスロンin東扇島に出場してきました。

大会の概要や詳しいレースコース、会場の雰囲気などをレビューしたいと思います。

 

川崎港トライアスロンin東扇島の概要

川崎港トライアスロンは、毎年10月に川崎市川崎区の東扇島で開催される大会です。

今年で第13回目を迎えたこの大会、例年はオリンピックディスタンスで行われていましたが、2020年大会はコロナウィルス感染拡大の影響でスプリントディスタンスとなりました。

 

2020年大会の概要は以下の通りでした。

開催場所:神奈川県川崎市川崎区東扇島 東公園周辺特設会場
開催日:2020年10月4日(日)
エントリー締切:2020年9月10日(木)
距離:Swim 0.75m/Bike 20km/Run 5km
定員(一般):400人
参加費(一般):16,000円(JTU登録要)

 

スプリントディスタンスへの変更の他、定員や参加費にも若干例年との違いがありました。

今回は定員が400人ですが、2019年のオリンピックディスタンスの要綱では、個人420人に加えてペアで25組50人、さらにリレーの部で30チームの募集がありました。

参加費に関しては2019年の個人が20,000円に対し、2020年は16,000円と、カテゴリーが変わったためか割安な設定になっていました。

他の大会同様、新型コロナウィルスの影響で規模を縮小してコンパクトなレースとなりました。

 

会場へのアクセスは、羽田空港近くのロケーションという事で都心からも参加しやすく、また選手には事前に無料の駐車許可証が配られます。

私は家が遠いので川崎市内で前泊しましたが、朝は会場まで車で10分程度、駐車場もそれほど混雑なく入れて会場までの徒歩距離もちょっとなので、当日朝のストレスがとても少ない大会だと感じました。

 

 

2020年はCovid-19のため従来とは異なる方式で開催

今年2020年の川崎港トライアスロンは、従来と大きく分けて3つの違いがありました。

  1. レースカテゴリーの変更
  2. 新型コロナウィルス感染対策
  3. 日本選手権の代表選手を決める選手権大会を併催

レースカテゴリーの変更は前述の通りなので、感染対策と選手権併催について軽く触れておきます。

 

新型コロナウィルス感染対策

多くの大会が中止となる中、川崎港トライアスロンではウィルス感染対策を徹底することで開催を可能にしました。

主なところでは以下のような対策が取られていました。

 

  • 競技説明会は事前にYouTube視聴。開会式や表彰での集合も無し。
  • 会場では競技中以外はマスク着用(スタート直前までと、ゴール直後から着用)
  • 前日夕方と当日朝、さらに受付時に検温し、問診票も提出
  • スタートの招集はレースNoによってグループ分け、さらにスイムスタートは8秒ごとのタイミングスタート
  • トランジションで密を避けて落ち着いて行動するため、T1,T2タイムを総合タイムから除外する
  • その他、大声を出さない、タオルや飲み物を共有しない、痰や唾を吐かない、など

 

他にもいろいろありますが、一般的に求めらている感染対策を満たすように、かつ競技性も損なわず選手が十分に楽しめるようによく練られた内容になっていると感じました。

例年と違う特別ルールがある中でも混乱なくイベントが進行し、特段トラブルも起きていないようだったので、非常によくオーガナイズされた大会だったなあと思います。

 

日本選手権の代表選手を決める選手権大会を併催

一般参加の選手にはあまり関係ないと言えば関係ないのですが、東京都、およびJTU関東ブロックの選手権大会も併催されました。

この選手権大会は、11月にお台場で開催される日本選手権の出場権を争うレースでもあり、すでに出場権を持っているトップ選手も含め、男女ともにジャパンランキング上位の選手が多数出場していました。

自分が大会に出場するだけでなく、ゴール後にはエリート選手のレース観戦ができるという事で、2度おいしい大会でもあったのです。

 

女子はコロナ後初レースとなる高橋侑子選手(ランキング1位)と日大の中山彩理香選手が終始レースを引っ張りましたが、最後は中山選手が高橋選手を引き離して優勝しました。

男子の方は、ランキング1位の北条巧選手と、2位の古谷純平選手がワンツーフィニッシュを決めていました。

 

 

川崎港トライアスロンin東扇島のコース

今年はスプリントディスタンスでしたが、コース自体は例年とほとんど同じでした。

2021年以降がどうなるか分かりませんが、おそらくコース設定自体は従来を踏襲するのではないかと予想します。

 

例年と比べると、

  • スイムは500mx3が375mx3に
  • バイクは同じ5kmのコースで、周回数が8から4に
  • ランは公園内で若干動線を変えて、2500mx4が200m+1600mx3に

それぞれ変更されていました。

 

以下、スイム、バイク、ラン各々コースの詳細について触れていきます。

 

スイムコース

東公園内の人工海浜をスタートして、湾内を3角形に2周回しました。

家族連れが磯遊びをするような場所で、当日もコース外では子供たちが波打ち際ではしゃいでいる姿が見られました。

穏やかで波はほとんどありません。

 

10月とは言え10時を過ぎて気温も上がってきていましたし、水もあまり冷たく感じず、コンディション的には良かったです。

透明度は高くなく、自分の手先が見えるかどうかといったところです。

浅いところにはが発生していて、苦手な人にはちょっと抵抗があるかもしれません(自分も含め、多くの人はレースとなれば気にならない程度かと思いますが)。

 

タイミングスタートという事もあってスタート直後に特に密集するという事も無く、コース内はどこも同じくらいの混雑度合いでした。

375mという短い周回なので、終始多少の接触があるのは致し方ないかなというところでした。

 

バイクコース

バイクは公園を出て、巨大倉庫の立ち並ぶ大都市の港らしい風景の中を走ります。

アップダウンは無く終始フラットで、カーブも少なく直線が多いコースです。

 

ただし路面状態はそれほど良くないかなと感じました。

舗装の新しいところと古いところがあって、新しいところはとても快適ですが、古い路面は凹凸が結構あり、小石など多少の異物もありました。

 

バイク開始から3kmくらい進んだところで、突然後輪の回転数に合わせて異音がするようになりました。

コースアウトしてチェックすると、なんと後輪タイヤに長辺2cmくらいの金属片が刺さっているではないですか。

これはパンクかなと暗澹たる気持ちで金属片を取りコース外に放り投げてレースを再開したのですが、運よくパンクには至っておらず、バイクフィニッシュまで辿り着くことができました。

 

という事もあり、たまたま金属片を踏んでしまったのでそれはコースのせいではないかもしれませんが、環境的には少しリスクのあるコースだという印象を持ちました。

どうしても、有料道路や滑走路などをバイクコースにしている大会に比べると、路面はいまいちかなという気がします。

 

ランコース

ランは東公園内を走るほぼフラットなコースです。

途中少しのあいだ右手に海(というか河口)を見ながら走るところがあり、そこは開放感があって気持ちが良かったです。

その他は大きな特徴のないコースですが、公園敷地内という事で走りやすく、家族などの応援者にとっても観戦しやすいように思いました。

 

 

10月のトライアスロンは寒い?

個人的には10月のトライアスロンには初めて出場しました。

これまでは寒さを心配して10月以降はデュアスロンにしか出ていませんでしたが、今年に限っては9月までトライアスロンができる大会がなかったので、他に選択肢がありませんでした。

 

結局は天候次第という事になってしまうのかも知れませんが、結論から言うと今回に関しては全く問題ありませんでした

当日は朝まで小雨が降っていたものの、スタートの10時台になると太陽が出て気温が上がってきました。

ウェットスーツを着てスタートを待っているとかなり汗ばんできて、暑いから早く水に入りたいと思うほどでした。

 

スイムアップ後のバイクは袖なしのトライウェアでしたが、それでも寒さを感じることは無く、ペダリングに集中できました。

また川崎港トライアスロンのようにランコースに日影がない場合、夏場だと直射日光にかなり体力を奪われますが、10月の日差しであればちょうど心地よい感じでした。

 

 

川崎港トライアスロンin東扇島-まとめ

今回は2020年10月4日に行われた、第13回川崎港トライアスロンin東扇島の出場レポートをお届けしました。

まずは何より、このコロナ禍の中で感染対策の検討を重ね、開催実現に尽力してくださったすべての方に感謝したいです。

2月くらいからスポーツイベントが次々と中止となり、こうした一般参加の大規模イベントはまだあまり行われていない状況の中、開催にこぎつけるのは容易ではなかったと思います。

それでもこのように安全で十分楽しめるレースだったので、主催者など運営のしっかりした大会であると感じました。

 

来年以降のことはまだ分かりませんが、川崎港トライアスロンはアクセスも良く、参加費も手頃、コースも走りやすいので初心者にも入りやすい大会です。

首都圏近郊の方はぜひ、出場レースの候補として検討してみることをおすすめします。