【出場大会レポート】木更津トライアスロン2019

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前から出たいと思っていた木更津トライアスロン、今年ようやく第5回大会に出場することができました。

自衛隊駐屯地という特殊なコース、参加者1600人規模の国内最大級レースという事で、回を重ねるごとに注目度を増している大会です。

 

大会概要から、コースの特徴レースの雰囲気など、参加者目線でたっぷりレビューしたいと思います。

今後の開催でエントリーを検討中の方、参考にしていただければと思います。

 

 

そもそも「きさトラ」ってどんな大会?

まずは基本情報です。

 

開催日:8月下旬(2019年大会は8月25日)
開催地:千葉県木更津市
会場:陸上自衛隊木更津駐屯地

カテゴリーと参加費:
[オリンピック] 22000円(JTU登録者は-2000円)
[スプリント] 18000円(JTU登録者は-2000円)
[リレー] 30000円

 

大会の企画は私も年間購読させていただいている、トライアスロン・ルミナさんです。

 

受付方法がフレキシブルで、

  1. 大会1週間前に都内で行われる事前受付
  2. 木更津市民体育館での前日受付
  3. 木更津市民体育館での当日受付

の中から選べるようになっています。

 

1か2で事前に受付をすませておけば、当日は会場入りしてトランジッションのセッティングをするだけですぐレースにのぞめるので、わずらわしさがありません。

競技説明は動画配信で行われ、確認後にウェブ上で簡単なテストに合格しておく必要があります。

 

コースはすべて自衛隊駐屯地内です。

スイムは自衛隊敷地に接する海を泳ぎ、バイクとランは飛行場のだだっ広い平坦な道をひた走ります。

 

受付時、大会会場ともに多数の出展ブースがあり、話題のシューズの試着ができたり、補給食がいくつももらえたりします。

大会公式サイトこちら

 

 

会場が自衛隊駐屯地ならではの?

木更津駐屯地での開催ということで、いくつか他にはない特徴があります。

(ちなみに上の写真は参加賞でもらえるおいしい千葉県産海苔です。)

 

まず写真撮影についての制限です。

自衛隊基地という性質上、競技中のコース内撮影は禁止というローカルルールがあります。

バイクへのカメラ設置なども禁止です。

一方応援者や、競技を終えた選手が撮影許可エリアで撮る分には良いという事なのですが、いまいち分かりづらいので会場のスタッフに尋ねてみました。

 

基本的に、

  • 建物は写さないこと
  • 選手がレース中に撮影することは禁止

というのが条件のようです。

国防に関わることなので仕方がないですね。

この記事で使用している写真も、建物が写らないように、かつできるだけ人物も写らないようにしたものなので、雰囲気や臨場感など伝わりにくいかと思いますがご容赦ください。

 

また、コース内への補給食の持ち込みが禁止されています。

ただしこれは、飛行場内に補給食のごみが捨てられることがないようにという措置のようなので、ジェルとボトルやフラスクに入れるなどして持ち込めばもちろんOKです。

トランジッションエリア内への補給食持ち込みや飲食もOKです。

 

 

スイム

波の少ない湾内の海を2周回(ODの場合)するコースです。

参加人数が多いため、バトルというか、最短距離で泳ごうとするとかなり泳ぎにくかったです。

ウェーブスタートなので、スタート直後のカオスはそれほどありません。

ただその分コース全体の混雑が均一化されて、最初から最後までずっと混んでいたという印象です。

 

これだけ選手の多いレースが久しぶりだったので面食らってしまい、おとなしく外側を泳ぐことにしました。

せっかくの大きな水流を利用できないのは残念な気もしましたが、自分の泳ぎができたほうがメリットが大きいと考えて大回りする選択を取りました。

 

牡蠣殻で足を切ってしまうことがあるようで、スイムソックスの着用が許可されています(推進力のないものに限って)。

そんな話を聞いていたので不安を感じつつも素足で臨みましたが、入水エリアの足元はちゃんと保護されていて、個人的には牡蠣殻のようなものが足に接することは一度もありませんでした。

 

スイムアップからトランジッションまでは結構距離があります。

タイムを狙うのであれば、スイムアップ後にもたつかず、ここもしっかり走っておきたいと思うくらいの距離でした。

 

 

バイク

ODのバイクは6周回です。

きさトラの代名詞ともいうべき、滑走路の直線を突き進むバイクコース。

その光景はポスター写真にも使われているように、きさトラの「売り」ではありますが、個人的にはほんのちょっとした懸念もありました。

だだっ広い平坦な直線を走るというのは、スピードを感じにくく、開放感どころかストレスが溜まってしまうのではないかと思っていたのです。

 

実際にはそれは杞憂でした。

道幅がかなり広く、競技者の多さにも関わらず走りやすく、また芝の緑と空の青さが爽快で、とても気持ちのいいコースでした。

風が通るので、特に追い風の時はスピードも出やすく(その分向かい風は若干きついものの)、好タイムも狙えるコースだと思います。

 

1つ難点は、周回の起点終点前後の一部路面が悪いことです。

1周7km弱のコース全体から見ればごく一部ですが、段差があったり、小石が多かったりするえリアがあるので注意が必要です。

バイクの整備や、パンク対策なども万全な状態で臨むことをおすすめします。

ただそれ以外のエリアの路面は抜群に良いです(滑走路なんだから当たり前ですね)。

 

 

ラン

ランはバイクと同じく飛行場の平らな道を、4周回です。

2018年大会は熱中症対策でバイクとランの距離が短縮されていましたが、2019年大会は予定通りオリンピックディスタンスで行われました。

早朝は雨、レース前は曇天という天気だったため、暑くなりすぎず(それでも暑かった)、皆さん無事にフィニッシュしていました。

 

その暑さ対策ということも含め、エイドステーションは十分に機能していたと感じました。

2.5kmに2か所あり、スポドリ、水、コーラ、塩分チャージが用意されているほか、水をかけてくれる人が2人ずつ配置されていました。

折り返し地点ではボランティアの方が氷を手渡ししてくれるサービスもあり、終始快適に走ることができました。

 

それにしても、これだけ多くのトライアスリートに囲まれて走るのはなかなか壮観です。

トライアスロンの競技人口は35万人などと言われているので、ここに集まっている2000人弱というのはそのほんの一部ではあります。

それでもこれだけ多くの人がトライアスロンに夢中になり、日々時間を惜しんでトレーニングを重ねているのだと思うと、その熱量の大きさには、なんというか恐れおののいてしまいます。

 

ここの参加者だけで1つ国を作ったら、相当偏った思想国家になりそうな気がします。

リーダーは選挙ではなくて毎年レースで決めるとか。

もちろん国技はトライアスロンで。

暑さのためか、走りながらそんな下らないことばかり考えてしまいました。

 

 

首都圏近郊在住なら一度は参加していただきたい木更津トライアスロン

というわけで第5回(2019年大会)木更津トライアスロンの出場レビューでした。

 

エントリーリストを見ると、東京都の方がもっとも多く、次いで神奈川、千葉、埼玉といった感じで、首都圏近郊の参加者がほとんどを占めていました。

恵比寿での事前受付や、東京湾アクアラインによる交通の便など、そもそも東京・神奈川からの参加者を意識しています。

それだけに仕事も忙しいトライアスリートがストレスなくレースに参加できるよう、多くの工夫が運営に取り入れられている大会だと感じました。

 

また会場敷地内は、テントなどを設営できる広い芝生のエリアがあり、家族など応援者にとっても過ごしやすい(暑さ対策は必須ですが)環境のように見えました。

 

木更津トライアスロン。5回目にしてすでにリピーター続出の大人気大会となっていますが、特に首都圏近郊に在住のトライアスリートにはおすすめしたいと思います。

初心者にも参加しやすいレースだと思います。