【トライアスロンのルール3】レースでのウェアとバイクの規則

今回はトライアスロンのウェアとバイクのルールについてです。

トライアスロンの大会に行くと、高価なバイクやユニークなバイク、かっこいいウェアや本格的なトライスーツなど、それらを見ているだけでも飽きませんね。

 

この記事では、レースでのウェアとバイクの基本的な知識から知っておきたい決まりごとなどを詳しく紹介します。

トライウェア、ウェットスーツ、バイクなど、個別に記事にしてあるものがたくさんあるので、それらのリンクも参照していただければと思います。

 

 

トライアスロン用のウェアといえば

 

トライアスロンのレースウェアと言えば、まずはトライウェア抜きには語れません。

スイム、バイク、ランの3種目を一気にやるトライアスロンですが、それぞれの種目に合わせて着替えていたら大きなタイムロスになってしまいます。

そのため、3種目全部を1着のウェアでできるようにと考案されたのがトライウェアです。

とくに上下が一体化したワンピースのものをトライスーツとも呼びます。

 

オリンピックなどのエリートレースでは基本的に皆さんトライスーツを着用しています。

トランジッションのタイムが秒単位で影響するトップ選手にとっては、着替えなどしている時間はもちろんありません。

 

一方エイジグループとなると話は違います。

とくにミドルやロングなどのレースでは、着替えくらいの時間ロスであれば快適性を優先させて、種目ごとに着替える人もたくさんいます。

トライウェアについては下記の記事にも情報がありますのでよろしければどうぞ。

 

 

 

JTUの競技規則を見てみる

例によって、JTUのルールブックではどうなっているのかを覗いてみたいと思います。

 

第39条に記述があり、冒頭の一文はこのようになっています。

第39条 競技の際に着用するレースウェアは、機能性、安全性に優れ、競技にふさわしいものを使用するものとする

出典:JTU競技規則

 

その他レースウェアなどについていくつか規定がありますが、一つ注目しておきたいのが以下の文言です。

4 ジッパーは背面に設けその長さは40cm以内とする。ユ ニフォームの前面にジッパーを設けてはならない。ただし、 ミドル、ロングディスタンス大会では前面にジッパーを設 けることができる。
5 ミドル及びロングディスタンス大会で使用が認められる 前面ジッパーは、競技中、胸骨の下の位置までジッパーを 下げることはできない。フィニッシュ手前(ITU大会では 200m地点)からジッパーをしっかりと閉じるものとする。

出典:JTU競技規則(太字、赤線は筆者記入)

 

ウェアのジッパーについてはかなりうるさいという事が分かります。

規定ではショートの場合、ウェアの前側にジッパーがあるものは禁止となっています。

これはややグレーなところがあり、一般のエイジグループの大会ではフロントジッパーでもOKな場合が多いです。

最終的には大会ごとの規則に依存するので、不安な場合はしっかり確認しておきましょう。

 

また身だしなみという面で、ジッパーを下げることは良しとされないことが多いです。

とくにフィニッシュライン付近に行くと、ジッパーを上げるようにスタッフから声をかけられることもあります。

 

その他ルールブックの中からウェアに関する気になる記述のみいくつか抽出してみます。

  • マラソン大会などで見られるような仮装は基本NG(OKな大会でも競技や公序良俗に支障をきたさない範囲とする)
  • バイクやランでウェアがまくれ上がっていたりするのもNG
  • ウェアへの文字やロゴの表示は問題ないが、レースナンバーが容易に確認できなくするようなものはダメ
  • 原則としてタトゥーは隠さなくても出場できる

※ITU大会や日本選手権などでは別途細かいルールが定められていますがここでは割愛します。

 

 

スイムはウェットスーツ着用が基本?

トライアスロンのスイムといえばウェットスーツが1つの特徴でもありますね。

ウェットスーツと言ってもサーフィンなどのマリンスポーツで使用するものとは別物で、オープンウォーターを泳ぐために設計された専用のものです。

よくサーフィンで使ってたウェットスーツがあるからこれでもいいのかな、という人がいますが、それはNGです。

 

ウェットスーツの着用についてはレースによって、

  1. 着用義務
  2. 着用禁止
  3. 着用しても良い(しなくても良い)

に分かれます。

 

着用可否などは主にレースの種別(距離)や水温によって決まることが多いですが、出場する場合は大会要項で確実にチェックすることをおすすめします。

 

ちなみに、初心者の方向けに記載しますが、ウェットスーツ着用のレースでトライウェアを使用する場合は、トライウェアをウェットスーツの中に着こんでスイムをやります。

初めてだと泳ぎにくくならないかなど心配になりますが、意外と平気なものです。

 

ウェットスーツ着用についての詳しい情報は下記の記事で紹介しています。

またOWSやトライアスロンで使用する専用品なので、メーカーも一部のスイムウェアブランドやトライアスロンブランドに限られています。

おすすめブランドなんかをまとめた記事もあるので、興味のある方はどうぞ。

 

 

 

バイクとバイクウェア

バイクについても競技規則で一定の規格があるほか、大会によって許可されている自転車の条件が異なります。

別記事へのリンクばかりになってしまい恐縮ですが、レースに出場できるバイクの種類について確認した記事があるので紹介します。

 

 

中にはママチャリで出場できる大会もあります(数はかなり限られますが)。

 

バイクパートでのウェアは通常トライウェアか、着替えるならサイクルウェアです。

私も以前はバイクとランで別々のウェアにしていました(着替え時間を気にするほどのタイムではないので)が、最近ではちゃんとトライウェアを着るようになっています。

やはりトライウェアの方が見栄えがいいし、気分も乗りますからね。

 

 

最後のラン、ウェアはどうする?

最後のパートであるランもトライウェアか、着替えるのであれば走りやすいランニング用ウェアです。

 

ここで気に留めておきたいポイントは、ほとんどの大会でゴールシーンの写真撮影があり、ランで着ているウェアは写真に残るということです。

別に写真は買わないからいい、として切り捨ててしまえばそれまでですが、気に入ったゴールシーンの写真があったりすると購入して残しておきたくなることもあります。

 

やはりトライアスロンのゴールシーンとして一番映えるのはトライスーツではないかと思います。

トライスーツ(トライウェア)は速乾性が高く作られているので、スイムで濡れてもランの時にはすっかり乾いています。

下手に着替えるよりは、トライウェアの方が走りやすかったりもします。

 

 

大会でのウェアとバイクのきまりについて-まとめ

トライアスロン大会でのウェアやバイクについてお話ししました。

マラソン大会などの他のスポーツに比べて、3種目あることもあってトライアスロンではウェアについて気にすべきことが多いと思います。

基本的に夏のスポーツであり、またスイムもあるので露出が多くなりがちなので、何かと「公序良俗」という言葉が使われ、着用のしかたにもいろいろとマナーがあります。

 

違反にはペナルティがあったり、出場自体が許可されなくなってしまったりするので、最低限のルールだけはしっかり押さえておきましょう