Shimano(シマノ)『RC7』のインプレとTIME(タイム) RXSクリートの取付けについて

かなり久しぶりにバイクシューズを買い替えることになりました。

 

長いことシマノのトライアスロンモデルを使っていたのですが、トライアスロン用はベルクロが内向きになっていて、だんだんベルクロ先端の密着が悪くなってくるとクランクと擦れるようになってきます

それが嫌になってトライアスロン用を使うのは止め、ずっと前に使っていた古い(これまたシマノの)シューズを取り出してきて使うこと数か月。

このシューズというのがエントリーモデルなのでアウトソールは樹脂製(ナイロン)で、アッパーもなんだか不必要にゴワゴワしていて硬いなど、さすがに使用感が悪くようやく諦めて、「よし買い替えよう」という事になりました。

 

シマノのシューズを履きながらも、ペダルシステムはずっとTIME(タイム)のものを使ってきました。

これを機にシマノのペダルシステム「SPD-SL」に変えようかとも思いましたが、タイムの装着感に慣れてしまっているし、タイムのペダルシステムは膝にやさしいと言われている(からシマノに変えて故障が出たら嫌だ)し、とりあえずもうしばらく「シマノ×タイム」でいってみよう、という事にしました。

 

というわけで、RC7のインプレと、RC7にTIMEのRXSクリートを装着したレビューをお届けします。

 

こんな人におすすめ
・RC7を買おうかどうか迷っている
・高コスパなミドルクラスのバイクシューズを探している
・シマノシューズとタイムクリートの相性を知りたい

 

 

シマノのビンディングシューズ『RC7』とは?

まずは軽くRC7の紹介です。

 

シマノの「ロード用」シューズの現行ラインアップをざっくり言うと、

RC (Road Competition)シリーズ
・RC9
・RC7
・RC5
RP (Road Performance)シリーズ
・RP4
・RP3
・RP1

2つのシリーズ6つのモデルが存在します。

グレードはモデル名の数字の通りで、大きい方がグレードが高く、価格も高くなります。

 

個人的な見解ですが、結論から先に言ってしまうと「ホビーユーザー(レース出場も含め)はRC7で十分」だと思います。

言うなればRC7がアルテグラ、RC9がデュラエースみたいなもので、「アルテグラで十分だからデュラエースまではいらないかな」という感覚です。

 

カラーはレッド、ホワイト、ブラックの3色展開。

横幅ノーマルとワイドタイプがあります。

 

ノーマルタイプはこちら↓

 

ワイドタイプはこちら↓

 

RC9とRC7はカーボンソールで、それより下のモデルは樹脂ベースです。

カーボンソールの利点としては剛性が高く、ペダリング時の力の伝導効率が高いことです。

「硬い=疲れやすい」から初心者には向かない、と言われることもありますが、「ペダリング効率が高い=その分楽に漕げる」という事でもあるので、必ずしもベテラン向きと考えなくてもいいと思います。

個人的には、樹脂ソールからの履き替えだと逆に疲れにくくなるようにも感じます。

 

RP4以上にはBOAフィットシステムが使われていますが、RC9とRC7はダイヤルの数が2つになっています。

後述しますが、2ダイヤルBOAのフィット感は最高です。

 

さらにRC7はインソールも高性能、重量も245g(サイズ42)と軽量。

この価格でありながら、フィット性、剛性、安定性、快適性がすべてハイエンドモデルに限りなく近いと言えます。

「脱ビギナー」からベテランまで、幅広い層におすすめできるシューズです。

 

 

TIME(タイム)のRXSクリートを取り付けて使用

クリートについて。

 

一応仕様上では、シマノシューズに適合するクリートタイプはシマノの「SPD-SL」または(専用アダプターを付けて)「SPD」となっています。

シマノのペダルシステムは、SPD-SLが主にロードバイク用、SPDがオフロードなどで使われるものです。

 

RC7の取説を見ても、製品取り付けの際にはシマノ純正部品の使用をおすすめすると書かれています。

なのでシマノのシューズにタイムのクリートを装着するのはあくまで仕様外ということになるのでしょうが、では使えるかどうかというと、基本使えます

客観的事実だけを述べるなら、過去3つのシマノシューズでタイムのRXSクリートを使用してきましたが、一度も問題は起きませんでした

 

ただ今回、クリート取付け時にビス穴が微妙に合わず、ちょっと無理やり締めるような感じになりました。

 

これですが、1回取り付けて使用した後で、左側1本だけビスを外した状態です。

シマノのクリートはビスを通す穴が広くて左右の自由度が高いのですが、TIMEのはご覧のように穴が細いので自由度が低いです。

ぎりぎり締めこむことはできて事なきを得ましたが、ちょっとヒヤッとしました。

やはり安全を取るなら、シマノのSPD-SLを使った方が良いのだと思います。

 

SPD-SLまたはSPDクリート以外の装着はおそらく保証されていないので、取付けは自己責任でお願い致します。

 

TIMEのRXSクリートはこちら。

 

 

BOAフィットシステムはバイクシューズ界の大発明

以前はトライアスロンモデル(フィッティングはベルクロ)を使っていたので、実はBOAのシューズを購入するのはこれが初めてでした。

今回トライアスロンモデルではなくRC7を選んだのも、1つにはこのBOAフィットシステムのためでもありました。

 

購入後すでに何度か使っていますが、カチカチっという小気味よい音や、優しく足が包み込まれている感覚がなんとも心地いいです。

フィット性がやはりベルクロとは格段に違うように感じます。

まさに革命的な発明ですね。

 

BOAシステムの詳細についてはこちらをどうぞ。

ご存知の通りシマノだけでなく、色んなブランドのシューズで使われていますね。

 

BOAのダイヤルにもいくつか種類があってRC7に使われているのは「L6」というタイプのダイヤルです。

「押し込む」「回して締める」「引き上げてクイックリリース」という操作方法のタイプになっています。

これがRC9になると1つ機能が上がって、「押し込む「回して締める」「逆に回して調整できる」「引き上げてクイックリリース」というものになります。

 

 

シマノ『RC-7』のサイズ感と使用感

次にRC7のサイズ感についてです。

近年はシューズもネット購入という人が増えてきているので、サイズ感の情報というのはとても重要ですね

私もシューズ購入時にはネット情報を参考にします。

 

シマノのWebサイトによると対応サイズ表はこのようになっています。

出典:https://bike.shimano.com/

 

EUサイズが基準になっているので、USサイズと日本サイズの表記は小数点以下が中途半端な数字になっていたりします。

例えば私が購入したのはEUサイズ41のワイドですが、USサイズは7.6日本サイズは25.8cmとなっています。

持っていたシマノシューズ(ほんの少し緩かった)が26cmだったのでこのサイズにしましたが、ワイドだったせいもあってか少し緩く、もう1サイズ下のEU40.5(JP25.5)がジャストだったかな、という感じです。

 

参考までに私の他のシューズのサイズ感です。

・アシックスのランニングシューズ:25.5cm →ほんのちょっと大きい
・スケッチャーズのウォーキングシューズ:25.5cm →ジャストサイズ
・ホカオネオネのランニングシューズ:25.0cm →ジャストサイズ
・過去のシマノバイクシューズ:26.0cm →つま先は余る

 

使用感ですが、アッパーの素材感が良く、BOAがちょっと締めすぎかなくらいに締めても圧迫感はなく快適でした。

アッパーは合成皮革という事ですが、すべすべしていて見た目も手触りもよく、非常に柔らかいです。

 

あとはアウトソールの剛性ですね。

踏み込んだパワーがダイレクトにペダル、そしてクランクに伝わる感じがあります。

とりわけ樹脂ソールからの履き替えになっていたので、その違いは歴然としていました。

 

 

まとめ – シマノ『RC-7』は鉄板のロードバイクシューズ

さて、これまでシマノのエントリーモデルやトライアスロンモデルを履いてきて、今回「RC7」を購入してのインプレでした。

履き心地、ペダリング、見た目ともに、まずこの価格帯では最強なのではないでしょうか?

 

また今回もとりあえずTIMEのクリートを取り付けて使っていますが、穴位置がどうも最適というわけではなさそうです。

使えることは使えると思いますし、大きな弊害はないと思いますが、こればっかりは自己判断で行っていただくしかないかと思います。

 

RC7はノーマルとワイド、そしてブラック・ホワイト・レッドの3色から選べます。

自転車も黒なのでシューズも黒で良かったのですが、もう一度買うならホワイトやレッドも捨てがたいかな、と思います。