これからランニングを始める方や、最近始めたばかりという方。
そんなランニングビギナーの方々が初めて本格的なランニングシューズを選ぶときに、是非おすすめしたいシューズを紹介します。
ビギナー向けというとまず頭に浮かぶのがアシックスやミズノの国産シューズです。
日本人の足にフィットしやすく、クッション性も安定性も優れた初心者向けモデルがあります。
とはいえ見た目のデザインなど、ブランドの好みはひとそれぞれです。
ナイキやアディダスなど定番ブランドから、最近流行りの新興ブランドまで、多くのブランドが初心者向けのエントリーモデルを出しています。
ここでは、6つのブランドから1点ずつ、計6つのランニングシューズを紹介していきます。
オンラインでの参考価格で1万円以下のものから、1万5千円くらいのものを選んでいます。
「初めてだから安いのでいいか」ではなく、まだあまり足が鍛えられていない初心者に必要な機能を備えていて、かつコストパフォーマンスの高いシューズを厳選しています。
Mizuno(ミズノ) ウェーブリボルト
オンライン参考価格:7,000~9,000円程度
重量:265g(27.0cm)
ミズノ ウェーブリボルトの特徴
- ミズノの高コスパなエントリーモデル
- 低価格でありながらクッション性と反発性、安定性に優れたミッドソール
ミズノがアイデンティティとしている「スムースな走り」というのを、この価格でも実感してもらえるようにと開発されたシューズです。
まさにこれからランニングを始める人をターゲットにしたシューズですね。
ミッドソールの白い部分は、柔らかさと反発性を兼ね備えたMIZUNO ENERGYという機能ミッドソール。
ヒールの黒い部分はフォームウェーブという、柔らかさを損なわずに安定性を高める構造になっています。
メンズ/レディース/ユニセックスにそれぞれ複数カラーのラインナップがあり、メンズとレディースにそれぞれワイド(ノーマルが靴幅2E、ワイドが靴幅3E)があるので、色の好みや足の形によるニーズにも対応しています。
イエローはビビッドでいかにもこてこてのランニングシューズという感じですが、ブルーxピンクとかレッド/ブラックとかはユニセックス感の強い配色で、結構攻めてるなという印象です。
ASICS(アシックス) GT-2000
オンライン参考価格:10,000~14,000円程度
重量:281g
アシックス GT-2000の特徴
- アシックスのスタビリティモデルを代表する、初心者に最適な定番モデル
- かかとをしっかり包み込むホールド性と、GELの搭載されたミッドソールで着地が快適
アシックスのスタビリティ(安定性)モデルといえば、もう一つゲルカヤノというシューズがあります。
ゲルカヤノの方が走りのブレを抑えるためのサポート力については高いですが、ゲルカヤノはその分重さが増しています(326g)。
初心者の脚力も考えると軽量性のメリットも無視はできないので、GT-2000の方が性能の均整が取れていると言えます。
靴幅はEから4Eのラインナップがあります。
これから本格的にランニングをしていきたいと考えている人の一足目としては、理想的なシューズではないかと個人的には思っています。
Nike(ナイキ) React Infinity(リアクト インフィニティ) フライニット
オンライン参考価格:10,000~13,000程度
重量:291g(メンズ28.0㎝)
ナイキ リアクト インフィニティ フライニットの特徴
- 流れるような履き心地で、初心者から上級者のトレーニングまで幅広く使えるシューズ
- 12週間にわたるテストで、他のシューズよりも怪我のしやすさが半減したことを実証
真横から見たときに、ソールのつま先とかかとが反りあがったような「ロッキングチェア」形状を採用しています。
ホカオネオネに代表される厚底シューズでよくみられる形状ですが、かかとで着地してつま先で蹴りだすまでの流れがスムースになるという特徴があります。
ナイキ リアクト インフィニティでは、高反発のNike Reactフォームと組み合わせることによって、さらに自然と足が前に進む感覚が味わえます。
このシューズの特徴としてナイキがうたっているのが、「怪我のしにくさ」です。
ナイキが226人のランナーに12週間にわたってテストを行い、ナイキ リアクト インフィニティ フライニットと、ナイキ エアズーム ストラクチャー22を履いた場合でどちらがどの程度怪我をしやすいかを調べました。
すると結果は、リアクト インフィニティの方がランニング中の怪我が52%軽減されたそうです。
ここでいう「怪我」とは、12週間のトレーニングプログラム中に、ランニング関連の痛みで3日もしくはそれ以上連続してランニングができなかった(参加者判断)ことを指しています。
つまりこのシューズを履いた方が、ランニングによる痛みを自覚したランナーが半分以下だったということになりますね。
メーカーの行う研究なので、このシューズを履いたからといって全てのランナーが「怪我のしにくさ」を実感できるわけではないと思いますが、少なくともランナーの足にやさしい設計であるということは初心者にとって大きな安心材料であることは間違いないと思います。
New Balance(ニューバランス) FuelCell Prism(フューエルセル プリズム)
オンライン参考価格:10,000~13,000円程度
ニューバランス ヒューエルセルプリズムの特徴
- NB史上最高の反発力を持つ独自フォーム素材「フューエルセル」をソールに採用
- 初心者だけでなくフルマラソンでサブ4を目指すようなランナーにもマッチ
これからランニングを始める方や、走る楽しさをもっと感じたいという方に最適なシューズです。
ソール形状はナイキのリアクト インフィニティに似ていて、厚底ロッキングチェアタイプです。
反発力の高いフォーム素材で弾むような感覚を特徴としています。
初心者おすすめポイントは、自然と足が前に出るようなソール設計である一方、内側部には適度に硬さのあるメディアルポストを配置していることで、内側への倒れこみを抑制する安定感が加わっている点です。
着地時のブレを抑制することで、ランニングによる疲労を軽減し、ひざなどの故障のリスクも減らすことができます。
ON(オン) Cloud(クラウド)
オンライン参考価格:15,000円前後
重量:230g
オン クラウドの特徴
- 超軽量、かつ通気性・屈曲性が高いので、素足のようなランニング感覚
- 豊富なカラーリングとおしゃれなデザインで、普段履きにも最適
スイスのランニングシューズブランド、ON(オン)のエントリーモデルです。
オンのシューズは名前に「クラウド~」がつくように、このクラウドがまさにベーシックなモデルとなります。
エントリーモデルとはいえオン独特のおしゃれなデザインは存分に味わえるランニングシューズです。
カラーリングが独特で、スイスブランドということもあって個人的にはいつもスウォッチが想起されます。
特徴はまず超軽量であるということ。
エントリーモデルのシューズとしては圧倒的に軽いです。
ソールはキャタピラーのような独特な形状をしていて、前後の屈曲性が高いのが特徴です。
クッション性という点では、ソフトな着地を重視する初心者モデルの中にあっては硬く感じます。
柔らかい着地が好きな方、長距離を走りたいけど膝などに不安があるという方にはあまり向かないかもしれません。
普段使いも含めて、軽めのランニングをするのには最適です。
BROOKS(ブルックス) ゴースト
オンライン参考価格:10,000円~
重量:294.8g(27cm)
ブルックス ゴーストの特徴
- トップランナーもジョグやLSDで使用する世界的ロングセラーシューズ
- 抜群の衝撃吸収性と安定性で脚にやさしいランニングシューズ
日本のランニングシーンではあまり知名度が高くありませんが、世界的には有名な定番ブランドです。
見た目はいかにもアメリカらしいというか、無骨というか、あまりぱっとしない印象ですが、ランニングシューズとしての機能・性能はさすがにしっかりしています。
DNA LOFTという抜群の衝撃吸収性と耐久性のある素材をソールに使用していて、着地が柔らかいので脚にやさしいシューズとして人気があります。
履き心地と安定感が高い一方、重量はやや重くなっています。
ランニングビギナーにおすすめしたいランニングシューズ - まとめ
さて、これからランニングを始める人、ランニングを始めたばかりの人が、初めて本格的なランニングシューズを買うときにおすすめしたいシューズ、というテーマで6つのシューズを紹介してきました。
本当はもっと数多く紹介したいと思い候補はほかにも上げたのですが、厳選していくうちに6つまで絞られてしまいました。
どのシューズが絶対的に優れているということはもちろん言えませんが、日本人であれば確率的にミズノやアシックスがフィットする確率は高いと思います。
また適したシューズは走り方にも依存するので、かかと着地であればかかとのクッション性が高く、前に進みやすいロッキングチェア形状のソールがフィットしやすいです。
「ランニングを始める」の次は「ランニングを続ける」ということになりますが、継続するモチベーションを高めるためにも自分に合ったランニングは重要です。
この記事がそのシューズ選びの一助になれば幸いです。