【徹底分析】東京2020トライアスロンコースの観戦ポイントをエリア別に検証

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この記事はもともと2019年8月に書かれたものです。
コロナ禍によるTOKYO2020の開催延期や感染対策により、執筆当時と現在とで事情の異なる点があることをご了承ください。
トライアスロン競技のコースはほとんど変更されていないので参考になると思います。ただし路上での観戦についても制限が課せられる可能性があります。最新情報は東京大会のHPなどでご確認ください。
ホーム|東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイト (olympics.com)

 

東京2020のトライアスロン競技。

 

この記事では、東京オリンピックのトライアスロン観戦に向けて、コース上の各エリアにおけるレースの見え方、楽しみ方などを写真付きで紹介したいと思います。

開催概要は別記事「東京オリンピック】トライアスロン競技のスケジュール、コースと観戦方法について(TOKYO2020) | triathlista」にまとめました。

お台場が舞台となる今回のコースを見るには、上のリンクからご確認ください。

 

ちなみに今回の取材は、2019年8月開催のオリンピックテストイベント当日に行い、コースを一通り徒歩で回ってみました。

テストイベントはOQE(オリンピッククオリフィケーションイベント)とも呼ばれ、本番と全く同じコースで行われたため、コースの下見にはもってこいのイベントだったのです。

 

OQEの観戦レビューとオリンピックへの展望に興味のある方は、別の記事にまとめたのでよろしければこちらもどうぞ。

【世界中が大注目】ITUオリンピッククオリフィケーションイベント観戦レビュー

 

もちろん、OQEとオリンピックでは運営に変更もあるでしょうし、混雑加減も全く違うと思います。

なのでここで紹介する観戦情報がそのまま当てはまるわけではありませんが、オリンピック観戦に向けての1つの参考情報と考えていただければ良いと思います。

 

 

おすすめ観戦エリア1.観覧席

何といってもレースを一番堪能できるのは観覧席です。

オリンピックではチケットが必要になりますが、テストイベントでは無料で入れるようになっていました。

テストイベントの観客席は、関係者用と一般用に分かれ、数えていないので正確には分かりませんが、席数はざっと300程度だったように思います。

 

オリンピックのチケットは座席付き(自由席)のA席と、立ち見のB席とされていますが、席数がいくつなのか、立ち見席はどこになるのかなど、詳細はまだ明らかにされていません。

いずれにしても、解説などの放送があって、モニターでレースの全体像も分かるので、やはりどうしたって観覧席での観戦がベストであることは間違いありません。

 

観覧席からはスイムスタートから、スイムの全貌トランジッション1と2を観ることができ、またバイクとランは周回ごとにトランジッションエリアを通過するところを観ることができます。

 

中でもトライアスロンの特徴でもあるトランジッションが見られるのはここだけです。

アマチュアとは違い、プロのトランジッションはあっと言う間です。

スイムで同時に上がってきたのにバイクスタートの時点では差がついていたり、トランジッションの優劣にも注目して観ておきたいところです。

 

 

おすすめ観戦エリア2.お台場海浜公園内

お台場海浜公園内を広くコースとして使っているので、公園内のすべてがチケットが必要な規制エリアにはならないのではないかと思います。

テストイベントでは公園内の一部が観覧席となっていて、あとはほとんどのコース沿いが立ち見で観戦できるようになっていました。

規制エリアの範囲次第では、スイムやトランジッションエリアを肉眼で観ることもできるかもしれません。

 

 

上手くいけばスイム、バイク、ランとすべて見られる可能性があり、また何よりもトライアスロンのメイン会場の熱気や盛り上がりを肌で感じられるのはこの公園内だけです。

 

ただ当日はかなりの混雑が想定されます。

また会場の中心から離れれば離れるほど、放送の音も聞こえづらく、またトランジッションエリアなども遠くて何が何だかよく分からないかもしれません。

 

 

おすすめ観戦エリア3.台場1丁目交差点~台場交差点

チケットなしの無料観戦で人気が出そうなのがこの辺りです。写真は台場1丁目交差点。

お台場海浜公園内以外のコースは一般道なので、基本的には沿道から無料で観戦できます。

 

改めてコースを確認したい方はこちらからどうぞ(右クリックから新しいタブで開いていただくのが便利です)。

【東京オリンピック】トライアスロン競技のスケジュール、コースと観戦方法について(TOKYO2020)
東京オリンピック(TOKYO2020)のトライアスロンについて、日程(スケジュール)や開催場所など基本情報、各カテゴリーのコースや観戦方法などを紹介します。東京オリンピック(TOKYO2020)では男子個人、女子個人、ミックスリレー(混合リレー)が行われます。

 

メイン会場ではないので選手が通るのはあっと言う間ですが、このエリアであればバイクは8周回、ランは4周回かつ折り返しがあるので8回観られる勘定になります。

どうでしょう。無料観戦にしてはかなりお得ではないでしょうか?

今回のバイクコースはコーナーの多いコースなので、コーナー付近に陣取って(上の写真のような)コーナリングを観るのも良し、直線部分で高速の攻防を観るのも良しです。

 

またこのエリアはペデストリアンデッキが多く、下が混んでいると上から観たくなりそうですが、おそらく上からの観戦にはある程度規制がかかると思われます。

特にコースの真上などは落下物の危険性などもあるので、難しいでしょう。

 

 

おすすめ観戦エリア4.プロムナード広場から大観覧車

バイクコースがフジテレビ、湾岸道路を超えて南側に入ると、ダイバーシティやヴィーナスフォートなどの商業施設が立ち並ぶこのエリアになります。

もちろんガンダムの目の前も通ります。

このエリアはバイクしか見ることができませんが、観光や遊びがてらにちょっと見ていくか、という方にはちょうどいいかもしれませんね。

 

 

上の写真はダイバーシティのガンダム前から、パレットタウンの大観覧車の方を向いて撮ったものです。

このエリアは路面がほとんどタイルですが、凹凸はあまりないのでスピードに乗ったレースが観られると思います。

バイクコースは観覧車を過ぎると下っていき、湾岸道路をくぐるアンダーパスに入ります。

 

 

おすすめ観戦エリア5.レインボー交差点~海浜公園入口交差点付近

バイクでアンダーパスを抜けた先で折り返すと、このレインボー前交差点と、海浜公園入口交差点を通ります。

ここも2の「台場1丁目~台場」と同様に、バイク8周回と、ランの4周回×折り返しで2回、を観ることができます。

したがってこちらも無料観戦の人気スポットになると思われ、混雑が予想されます。

バイクではいずれの交差点も曲がるので、バイクのスピードという面ではあまり出ていないかもしれません。

 

 

おすすめ観戦エリア6.お台場学園付近

会場のお台場海浜公園に入る直前のエリアです。

お台場学園の前には海浜公園が一望できる見晴台のようなものがあり、そこから会場を見ると上の写真のようになっています。

遠くてよく分かりませんが、スイムの様子も一望できてはいます。

 

 

公園に入る直前の鋭角コーナーが上の写真です。

この先は会場に設営された青い床を下り、観覧席の方へと向かっていきます。

バイクもランもここを通るので、特にランの最終回などは、ラストスパートでの抜きつ抜かれつが観られるかもしれないという期待感が膨らみます。

会場全体を見渡しつつ、バイクとランが近くで観られる、ここのエリアは無料観戦で楽しむにはおすすめのポイントです。

 

 

 

東京オリンピックのトライアスロン観戦に向けて

いかがでしたか?

東京オリンピックを現地で観戦しようとしている方に、少しでも事前情報として参考にしていただければ幸いです。

 

私自身、コースを実際に回って、またそこで行われたテストイベントを観ることで、コースの特徴を理解したり、大会が抱えている問題点などを感じることができました。

ITUや大会組織委員会には、数々の課題をクリアして、選手も観客も大いに楽しめる大会にしていただきたいものです。